トロロッソ・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。今回は2018年シーズン前半戦の総括としてトロロッソ・ホンダのコース内外の活躍を甘口の視点でジャッジ。
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F1に復帰後、4年目のシーズンを戦っているホンダ。過去3年間はマクラーレンがパートナーだったが、2018年はトロロッソと組んで新しいシーズンをスタートさせ、第12戦ハンガリーGPを終え折り返し点を通過した。
トロロッソとのパートナーシップを不安視する声もあったが、昨年のハンガリーGPを終えた段階でのマクラーレン・ホンダのコンストラクターズポイントは11点。今年はその2倍以上の28点を獲得している。ただし、昨年の同時期のトロロッソは、前半戦の時点で39点を獲得していた。また今年マクラーレンはすでに52点を獲得している。28点という成績は、決して満足していい結果ではない。
だが、4年目のホンダが確実に前進していることは間違いない。例えば、昨年散々泣かされたパワーユニット(PU/エンジン)の信頼性は、今年は改善されている。昨年ハンガリーGPを終えた段階でのホンダのPU使用状況は次の通りだった(左からICE:内熱機関、TC:ターボチャージャー、MGU-H:熱エネルギー回生システム、MGU-K:運動エネルギー回生システム、ES:エナジーストア/バッテリー、CE:コントロールエレクトロニクス)。
フェルナンド・アロンソ → 6-8-8-6-5-4
ストフェル・バンドーン → 4-7-7-4-5-5
それが今年は次のように変わった。
ブレンドン・ハートレー → 6-5-5-5-3-3
ピエール・ガスリー → 5-5-5-4-3-3
ICEに関しては、ほとんど変わりないが、TCとMGU-Hの信頼性はハンガリーGPを終えだ段階で2〜3基少ない数で収めている。これは技術的になんらかの改善が行われた可能性が高く、2019年からパートナーを組むレッドブルも、その点も評価の対象となっていたに違いない。
また夏休み前、最後のレースとなったハンガリーGPでは、ホンダPUのドライバビリティの良さも光った。雨の中で行われた予選で、2台そろって今シーズン初めてQ3に進出したのだ。