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【レースの焦点】“レース脳”と“スキル”が冴え渡ったフェルスタッペン/F1第9戦オーストリアGP

2018年7月3日

 爽やかな青空に包まれた日曜日のコンディションが、レッドブルリンクにたくさんの罠を仕掛けた。曇りがちだった金曜、土曜と比べて22℃という気温はさほど変わらなくとも、晴天の日曜日には路面温度が大幅に上昇。多くのマシンのリヤタイヤにブリスターが発生した。

 標高約700mの山間部の気候では、太陽が顔を出すと一気に陽射しが強くなる──。標高800mのインテルラゴスや森林のなかのスパ・フランコルシャンと比べても特徴的なのは、レッドブルリンクでは空気がとても澄んでいて軽いことだ。そのため、路面温度は太陽に一喜一憂するように反応する。

 2016年の予選開始時、路面は52℃まで上昇した。17年のレースでも、コースイン時に36℃だった路面温度がスタート直前に急上昇。48℃まで上がった。

 こうしたシュピールベルクの特徴を、F1チームはもちろん把握していた。今年の問題は、日曜の路面温度が上がったことより、金〜土曜の路面温度が低く気温との差が小さかったことだ──。金曜も土曜も路面温度は気温+5〜10℃程度。ところが日曜のスタート時には、気温22℃に対して路面が48℃に到達した。

 空気密度が薄いぶん、パワーユニットに厳しい仕事が要求されるサーキット。地面すれすれの位置を走行するF1マシンでは、パワーユニットもハイドロ回路もブレーキも、すべてのシステムが路面からの熱に苦しむ。熱対策はパフォーマンスを犠牲にするため、最適な“妥協点”を見出すことが必須だが、土曜までのコンディションではその見極めが困難だった。日曜のレースでは、攻めの姿勢のワークスチーム、トップチームが“物理の法則”の厳しさを目の当たりにする結果になった。

 11周目、ニコ・ヒュルケンベルグのマシンから白煙が上がった──。ターボは、空気の薄い高速コースで最も酷使されるパーツのひとつだ。

XPB Images

 そこからわずか3周後、2番手を走行していたバルテリ・ボッタスのマシンがギヤを失ってリタイア。

「(マックス)フェルスタッペンとのギャップを広げるためにペースを上げろ」とチームから指令が飛んだ直後のことだった。原因はハイドロプレッシャーの低下。



レース

11/29(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

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