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【F速プレミアム】グランプリのうわさ話:もれなく約20億円がついてくるシロトキンに揺れ動くウイリアムズ首脳

2017.12.11

 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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20億円に揺れ動くウイリアムズ首脳陣

パフォーマンスもそこそこでお金もついてくるとなると……
XPB Images

 ウイリアムズは、アブダビでのタイヤテスト後に、ロバート・クビカの起用を決定するつもりだった。しかし、ひとまずその発表は先送りにして、クビカとセルゲイ・シロトキンをファクトリーに呼び、それぞれにシミュレーターでの作業をさせるという。

 どうやら、タイヤテストでシロトキンが予想を上回るパフォーマンスを示したため、ウイリアムズ首脳陣の考えが揺れているようだ。しかも、彼にはSMP銀行からのスポンサーシップ、1500万ユーロ(約20億円)もついてくる。

 一方、クビカはアブダビでのテストで、ロングランでも文句なしのドライビングを披露し、エンジニアたちにはきわめて有用なフィードバックを提供した。その結果、テストの2日目にはクルマが大幅に良くなっていたという。

 ただ、クビカは予選トリムのFW40では、パフォーマンスをフルに引き出すことができなかった。これまでのテストでは、コンパウンドの柔らかいピレリタイヤを試す機会がほとんどなかったからだ。

 ウイリアムズは、クリスマス前には来季のラインナップを発表するものと見られている。基本的にクビカが有利な状況に変わりはないものの、シロトキンにもチャンスがないわけではないらしい。

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フェラーリの撤退パフォーマンス

政治に強いマルキオンネCEO
XPB Images

 ミラノで行われたアルファロメオとザウバーの提携の発表会で、セルジオ・マルキオンネは、フェラーリが2020年限りでF1から手を引く場合、アルファルファロメオ・ザウバーもそれに同調する可能性をほのめかした。

 フィアット・クライスラー・グループのCEOでもあるマルキオンネは、技術的、商業的な条件が魅力的ではなくなれば、フェラーリはF1から撤退すると脅しをかけていた。それに加えて、場合によってはアルファロメオ・ザウバーもそれに追従し、他のカテゴリーへ移行する可能性を示唆したのだ。

 つまり、いまやマルキオンネは、F1の10チームのうち2チームをコントロールしているとも言える。

 さらに、ハースもフェラーリの支援なくしては活動を続けられないことを考えると、彼は事実上フィールドの3分の1近くを支配下に置いたとの見方もできるだろう。

 こうした勢力拡大が、FOMとの2021年以降の新契約の交渉に向けて、有利な立場を築くための布石であることは言うまでもない。

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2018年のF1は諦めたクビアト

2018年はFEに焦点か
XPB Images

 ウイリアムズのアブダビテストのメンバーに加われなかったダニール・クビアトは、2018年のF1残留をほぼあきらめたようだ。

 F1のリザーブドライバーという可能性もないわけではないらしいが、クビアトはすでに2つのフォーミュラEチームと交渉中であることを明言している。

 また、彼はミラノ近郊のフランチャコルタという小さなサーキットで、NASCARユーロシリーズのクルマもテストした。これがクビアトにとって「プランC」であることは明らかだが、ともあれ彼がレッドブルのサポートを失った後も、何とかモーターレーシングの世界で生き延びようとしているのは間違いない。

 クビアトは、シンガポールGPでの単独クラッシュでレッドブル首脳陣の信頼を失い、その後アメリカGPでピエール・ガスリーの代役に起用され、それを最後にレッドブルとの契約を解除された。

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オーバーテイクできないティルケサーキット

求められるコース改修
XPB Images

 2017年シーズンには、オーバーテイクの回数が47%も減少したとの統計が公開された。これを受けて、F1の新オーナーはヘルマン・ティルケの協力を仰ぎ、コース上での追い抜きがしやすくなるよう、今後一部のサーキットの改修を促進していくつもりであることを認めた。

 すでにティルケは、アブダビGPが開催されたヤス・マリーナ・サーキットで、オーバーテイクの機会が増えるようにコースの一部に手を加える作業に取りかかっている。

 またFOMは、バルセロナ、レッドブル・リンク、ハンガロリンク、メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットなど、追い抜きが困難とされる他のサーキットについても、同様のコース改修の可能性を調査したいとしている。



(Translation:Kenji Mizugaki)


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