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ハースF1、イギリスGP金曜にカーボン・インダストリー製ブレーキのテストを計画

2017年7月12日

 ハースF1チームは、イギリスGP金曜フリー走行でカーボン・インダストリー製の新たなブレーキのテストを計画している。


 チームはこれまで、シーズンをとおしてブレーキの問題に常に悩まされてきた。現在使用しているコンポーネントはブレンボ製のものだけだが、4月に開催されたロシアGPのフリー走行において、カーボン・インダストリーの製品を試していた。


 ソチの決勝ではブレンボ製に戻したものの、切り替えの可能性については継続して検証を行っている。チーム代表のギュンター・シュタイナーは、今回のテストについて以下のように語った。


「金曜日にカーボン・インダストリー製ブレーキを搭載するという計画がある。FP1と、可能であればFP2まで両方のマシンで使用する。2回目となる今回の挑戦で、うまく動作するかを確認したい」


「もしうまく動作するようなら週末をとおして使用する。まずはFP1を終えてからでないと、はっきりしたことは言えない」


 ロシアGPで試した新たなブレーキがすぐに成功に繋がらなかったのは、冷却に問題があったからだという。チームの技術部門は、『VF-17』の空力面で妥協することなく、問題を解決できるよう取り組んでいるという。


シュタイナーは「空力チームはCFDで多くの作業を行った。CFDで得た情報をもとに、ブレーキディスクを調整しなければならなかった」と述べている。


 ハースが今週末のレースを新たなブレーキで走ることにこだわる理由は、シルバーストンが高速コースであり、ブレーキングが極めて重要になってくるからだ。シュタイナーは最後に、次のように語った。


「新しいマシンとレギュレーションによって、今シーズンはどのコースに行っても速さを発揮できている。幅広のマシンにさらなるダウンフォースが加わって、速さを得た」


「エンジニアリングチームが、優れて安定したマシンを与えることができれば、(ドライバーたちは)恐れることなく全開で走行できるだろう。しかしそのためには、マシンは自分の意のままに動くのだという確信を持つ必要がある。それが可能かどうかはエンジニアリングチームの手にかかっている」


「マシンは地面にしっかり接地していなければならない。ダウンフォースが減りすぎれば、タイヤがもたずにグレーニングが生じてしまう。マシンが滑らないように、またタイヤをあまりにも早くいためてしまうことがないように、ちょうどいいダウンフォース量にしなければならない」


「これはドライバーのフィーリングというより、タイヤを守ることについての話だ。タイヤが傷むような走り方の方がドライバーは気分がいいかもしれないが、それではタイヤの良いところが使えなくなってしまう」


「コーナースピードとストレートスピードのどちらを取るかについては、常に妥協しが必要だ。レースの前にシミュレーションで見つけられたらベストだね。普通は非常に近いところまでわかるものだが、コース上でも微調整を続けていくことになる」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(AUTOSPORTweb)


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