──来季の体制発表会は、メキシコでやるそうですが、フォース・インディアが「フォース・メキシコ」になってしまう可能性は?
C氏:うーん、もしかしたらタコスの回数が増えてくるかもしれないな。もうひとりのメキシカン(エステバン・グティエレス)はイタリア系チームへ行ったから、さすがにフェラーリでタコスは食べられないだろうし、やるなら、ここしかない。
──またしても、ひとしきりカレーの話になってしまいました……。まじめな話、2014年のフォース・インディアはどうでした?
C氏:悪くなかったよ。中盤まではマクラーレンを上回っていた。
A氏:フォース・インディアは、みんなのタイヤがタレないレースになってしまうと力を発揮できない。タイヤが勝負になるところでは、マクラーレンを食っていた。
──タイヤエンジニアが優秀だということですね。
C氏:ブラジルのタイヤはソフトとミディアム……これは予定より軟らかいスペックが投入されたんだが、フォース・インディアはさらに軟らかめの「スーパーソフトとソフトでいい」と言っていたくらいだから。
A氏:クルマのダウンフォースがないチームは、硬いタイヤを使いこなせない。そういうチームに言わせれば「ハードタイヤなんていらない」んだって。
──特にセルジオ・ペレスは驚異的にタイヤをもたせられるという印象があります。
C氏:そこはチームの指示もさることながら、ペレス本人のドライビングが非常にうまいんだよ。
──来年ニコ・ヒュルケンベルグはル・マンにも参戦すると発表がありました。F1と並行してル・マンに出るというのは最近なかったですよね。
C氏:これは推測だが……お金の問題だろうね。本来ならF1に集中してほしいけど、そっちで稼いできてもいいよと。チームが、アルバイトを許したということじゃないかな。つまり、マクラーレンがフェルナンド・アロンソにル・マン参戦を許さなかったのは、たっぷりお金を払っているから。自動車メーカーが関係しているチームだと、同時期に違うメーカーで走られたらイメージキャラクターとしても使いづらくなるからね。
B氏:フォース・インディアは「副業オッケー」になったということだ。