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【決勝無線】弱気を振り払い、力を出し切った王者

2014年9月24日

「セバスチャン、さっきのスティントの摩耗はダニエルと同じだった。良い仕事をしているよ」

「ハミルトンはダニエルの前に戻ってくる。君は君のレースをしろ。彼は構わずに行かせろ」

 ロッキーも無線でベッテルを勇気づけるように伝える。52周目に首位ルイス・ハミルトンがピットイン、ベッテルの後方でコースに戻りフレッシュタイヤの猛烈な勢いで追い上げてくる。ポジションを守ろうと無理なバトルをすれば、ベッテルのタイヤはたちまちダメになっていただろう。

 ベッテルは54周目のバックストレートエンドで譲るつもりでいたが、ハミルトンはその前にスリップから抜け出して自力で抜いていった。

「僕にとってはあそこで彼と争ってもしょうがないし、彼と戦えるだけのタイヤがなかった。彼がどう動きたいのはわからなかったんだ。僕は彼に抜かせるため、次のコーナーでイン側にスペースを与えるつもりでいたんだけど、そこまで待てなかったみたいだね」

 バーレーンでもカナダでもハンガリーでも、タイヤを保たせることができずに僚友に負けた。その屈辱をベッテルはついに晴らした。なんとかタイヤを保たせ、2位を守ったまま2時間のレースを走り切ったのだ。

「もうタイヤはまったく残っていないよ。やれるだけのことはすべてやった」

 打ち上がる花火のなか、ベッテルは無線で言った。

「セーフティカーは考えられる最悪のタイミングで入ったんだ。だから、ステイアウトして、そのタイヤのまま最後まで走り切る作戦を狙うことにした。ものすごくギリギリの線だった。ダニエルとフェルナンドから激しいプレッシャーも受けたしね。でも、この2位は本当にうれしいよ──」

 ドライバーの腕と集中力が問われる、F1で最もタフなサーキットで王者の腕が光った。





レース

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フリー走行2回目 24:00〜25:00
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