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F速分析:勝負の鍵はベッテルが握っていた

2014年8月25日

 今回のレッドブルは、これまでのレースとは異なって、最高速が速く、ライバルたちにとっては非常に抜きにくい、厄介な存在でした。これはダウンフォースを削り、極限まで空気抵抗を無くしたから。今回、最高速計測地点で一番速い速度を記録したのはロズベルグで、314.1km/hでしたが、これに対してベッテルは312.3km/h。これは出走全車のうち2番目の速度で、非常に抜きにくいというのがお分かりいただけるでしょう。

 ただ、最高速が伸びるとはいえ、ベッテルのペースはそれほど速くありませんでした。最初のピットストップ後のラップタイムは、リカルドに対して1周につき約1秒程度遅いもの。それでいて抜けないのですから、後ろに押さえられたロズベルグとボッタスは、先頭が1周につき1秒ずつ遠ざかっていってしまいます。それでも抜かない限り勝利はないことを悟ったロズベルグは、16周目の最終シケインでベッテルを抜きにかかりますが失敗。しかも激しく白煙を上げるほどタイヤをロックさせてしまい、フラットスポットを作り、余計なタイヤ交換を強いられてしまいます。

 ロズベルグがいなくなった後、今度はボッタスがベッテルを攻めますが、こちらも成功せず……。結果的にリカルドとボッタスの間には15秒もの差が生まれてしまうことになります。ここで、勝負はほぼ決しました。

 2ストップ戦略を3ストップ戦略に変えたロズベルグが終盤に猛烈な追い上げを見せますが、結局追いきれず(残り9周で新品のソフトタイヤを装着。この時点でロズベルグは、リカルドの21.6秒後方。レース復帰後1周につき3秒近く差を縮めるが、5周ほど走ったところでそのペースが衰え、最後は3.3秒届かなかった)。リカルドが連勝を手にします。

 本来ならば、優勝ロズベルグ、2位ボッタス、3位リカルドという順位になっていたはずの今回のレース。しかし、5周目にリカルドがベッテルの前に出たことで、リカルドは強靭な防御壁を手に入れ、それを活かしてレースを有利に進めることができたように見えます。





レース

7/5(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
7/6(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/7(日) 決勝 23:00〜


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6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

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2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
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