F1スペインGPは土曜公式予選が行われ、フェラーリのミハエル・シューマッハーが今季4度目、通算59回目のポールポジションを獲得。日本の佐藤琢磨は、日本人として予選最高位となる3番手グリッドを獲得した。
予選1回目の天候は晴れ、気温18度、路面温度38度。コンディションは最高である。まずは第一走者のミハエル・シューマッハーがアタックし、1分16秒320。コーナーで一瞬ダートに落ちた。
2番手ジェンソン・バトンはセクター2まではミハエル・シューマッハーより速かったが、セクター3が遅く、0.142秒遅れ。続くファン−パブロ・モントーヤはセクター2、3で最速。ミハエル・シューマッハーを0.7秒差に下してトップに浮上。
地元の大声援を受けるフェルナンド・アロンソはS字カーブでフラつき、ヘアピン進入でもタイヤをロックさせモントーヤから1.437秒落ちとなる。続くチームメイトのヤルノ・トゥルーリは、モントーヤから0.582秒落ちの2位のポジションへ。
6番手ルーベンス・バリチェロは特にミスもなかったが、1分16秒655で、1秒落ちの5位。ウイリアムズのもう一台、ラルフ・シューマッハーはセクター1でモントーヤより速かったが、セクター2、3でモントーヤに劣り0.4秒落ちの2位となる。この時点でウイリアムズBMWがワン・ツー体制を築く。
しかし、それに割って入ったのがなんとザウバー勢。9番手のジャンカルロ・フィジケラはセクター3最速で、モントーヤに0.172秒遅れの2位。続くフェリペ・マッサは、フィジケラに僅差の3位に入ってくる。
佐藤琢磨は16番手に登場。11位バトンより0.02秒速い10位のポジションで予選1回目を終える。その後、大きなコースアウトなどもなく予選1回目が終わり、トップのモントーヤから1秒以内に12人が入る接戦となった。2位フィジケラ、3位マッサが意外な展開で、9位ミハエル・シューマッハーの後に、琢磨、バトンのBARホンダがついている。1回目終了時点で、路面温度は40度に上昇している。
2回目予選は気温19度、路面温度38度というコンディション。もはや2回目予選の第一走者が定番となっているゾイト・バウムガルトナーは、最終コーナーでフラつき1分21秒470で、1回目よりやや速いタイムを出す。しかし続くチームメイト、ジャンマリア・ブルーニはバウムガルトナーより1.6秒速い1分19秒817をマーク。3番手のジョルジョ・パンターノはS字コーナーでコースオフ、ブルーニに後れをとった。4番手のクリスチャン・クリエンは1回目より1秒以上遅く1分17秒812となってしまった。5番手のニック・ハイドフェルドはフラつくマシンを抑え、クリエンより100分の1秒速い1分17秒802でトップへ。路面温度は41度まで上昇した。
5分間のインターバルを措いて、6番手アロンソの番になるとスタンドから大歓声が挙がる。
アロンソは最終コーナーで縁石に乗り、1分16秒422。1回目より0.5秒速いが、失敗アタックだろう。