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F1第10戦木曜会見:ボッタス、ラリー転向の可能性を問われるも一蹴「タイトル獲得に向け、選択肢はチーム残留しかない」
2021年7月16日
F1全10チーム中7チームが本拠地をイギリスに構え、エンジニアやメカニック、その他多くのスタッフが、この国に住んでいる。過酷な3連戦を終えて久しぶりに自宅に戻り、さぞホッとしたことだろう。
2021年F1第10戦イギリスGP開催前には、テニスのウィンブルドンやサッカーのユーロ2020など、さまざまなイベントが開催された。ユーロ2020決勝戦の行われたロンドン・ウェンブリースタジアムで、ひどい目にあったのがランド・ノリス(マクラーレン)だった。試合終了直後に強盗に襲われ、リシャール・ミルの超高級腕時計を奪われたのだ。
木曜会見では司会者が、「大丈夫ですか」とノリスの様子を気づかった。「ありがとう。元気だよ」と答えたノリスだが、さすがにいつものような元気いっぱいな感じはない。
「完璧な体調とは言えないかもしれないけど、でも落ち着いている。なにより本当によかったと思えるのは、こうやってシルバーストンに来ることができて、違う仕事に集中できることだ。明日になれば、本調子になっていると思うよ」
この会見の前にはフィルム撮影でサーキットを周回し、すでに満員近くまで詰めかけていた大観衆の声援に、大いに元気をもらったとのことだった。
一方ダニエル・リカルド(マクラーレン)は、ウィンブルドンの決勝戦を観戦。こちらはなにごともなく十分に楽しんだとのことだが、違う種類の騒動に巻き込まれていた。来季から大幅に変更される技術規約に沿ったコンセプトマシンが発表され、その模様がオンラインで生放送されたのだが、リカルドがその2022年マシンを中傷したと、SNSで拡散されたのだ。
『「ひどい」とか「クソだ」とか「最悪だ」とか、あなたが言っている音声が流れています。映像がないので、どんな状況で、何を指して言ってるのか不明ですが』
「え? 僕がなんて言ったって?」とリカルド。
そこで質問者がもう一度繰り返すと、リカルドは「ああ、わかった」と受けて、その時の状況をこう説明した。
「おそらく、誰かと他のことを話していたのだと思う。正直言って何のことだったか思い出せないけど、でも来季のクルマについてじゃなかったのは確かだよ。隣にはランドがいたし、まだ若い彼に対し、F1マシンについてそんな言い方をするはずがない。少なくとも来季のマシンについてそんな否定的な印象は持っていないよ」
リカルドの人柄からして、この言葉はそのまま信じていいのではないか。
一方、来季の去就が注目を浴びるバルテリ・ボッタス(メルセデス)には、こんな辛辣な質問が飛んだ。
『もし来季メルセデスに残留できず、さらに競争力のあるチームへの移籍がかなわなかった場合、ラリーへの転身も視野に入っていますか?』
フィンランド人であるボッタスは確かにラリーも大好きで、2年前にはWRCのアークティックラリーにも参戦している。しかし「F1がダメならラリーに行く?」というのは、別次元の話だ。ボッタスはきっぱりとこう答えた。
「まず言いたいのは、そういう考え方は好きじゃないということだ。僕はいつも前向きに生きてきたし、今の自分が何を望んでいるかもよくわかってる。ひとことで言えば、今のチームに残留することが、最大の望みだよ。レースに勝ち、タイトルを獲ろうとしたら、選択肢はそれしかない」
「もしそれが叶わなかったら、他のチームをあたるだろう。でも僕は今でもF1が好きだし、F1マシンの運転を楽しんでる。少なくともあと数年は、F1に留まるつもりだ」
このやりとりで、会見は少し重い雰囲気に支配された。ボッタスもそれを感じたのか、次の質問で思いがけないジョークを繰り出したのだった。
『シルバーストンのストレートに今回、ハミルトンの名前がつけられました』
「ルイスほどの実績があれば、当然のことだ」
『ではもしあなたの名前をつけていいと言われたら、どのサーキットのどこにつけますか?』
「う〜ん……(しばらく考えて)もし将来的にフィンランドGPが開催されたら、そのコーナーのひとつに、僕の名前をつけてくれたら嬉しいね」
と、ここまで答えたところで、「いや、いいのがひとつある!」と言い出した。
「レッドブルリンクのピットレーンを、僕の名前にすることかな」と、ニヤリと笑ったのだ。いうまでもなくシュタイヤーマルクGPのフリー走行でスピンを喫し、グリッド降格ペナルティを受けたことへの自虐ギャグだった。謹厳実直なイメージのボッタスだが、こんなギャグもかますのである。
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |