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【F1第3戦無線レビュー(1)】「力強く行け! 君のクルマが最速だ」後退したボッタスにチーム代表が激励
2021年5月6日
アルガルベ・サーキットで行われた2021年F1第3戦ポルトガルGP。昨年舗装されたサーキットの路面の状況は、今年に入っても改善されておらず、金曜日から苦戦するドライバーが多かった。決勝レースでも状況は変わらなかったが、そんなレースの模様を無線とともに振り返る。
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昨年に続き、アルガルベ・サーキット2度目の開催となったポルトガルGP。初開催から半年以上が経ってコースコンディションは向上しているはずという予想は、見事に裏切られることになった。相変わらずグリップの低い路面、そこに絶え間なく吹く強風が加わって、挙動を乱すマシンが続出した。
決勝当日の風はそれほど強くなかったが、多くのドライバーは最初から最後までタイヤマネージメントに手こずり続けた。
スタート直後、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はターン3のブレーキングで右前輪をロックさせ、ミディアムのニュータイヤにフラットスポットを作ってしまう。
アルファタウリ・ホンダ:フロントに振動が出てるが、そのまま行けそうだ
キミ・ライコネン(アルファロメオ)のクラッシュで2周目からセーフティカーが出たが、角田はステイアウトで走り続けた。しかしペースは上がらず、全ドライバー中もっとも早い21周目にハードに交換。その後も角田らしい速さはまったく影を潜め、15位完走が精一杯だった。
Q2で11番手を記録し、Q3もあとわずか0.057秒と、予選では目覚ましい速さを見せたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)も、レースでは不安定なマシン挙動に苦しみ続けた。
ラッセル:とてもじゃないが、運転できる状態じゃない!
中盤26周目にそう叫んでいたラッセルは、後半41周目前後にも同じ訴えを繰り返した。11番グリッドからずるずると順位を落とし、16位チェッカーに終わった。
ウィリアムズ:ジョージ、16位だ
ラッセル:本当にタフな、サバイバルレースだった。コース上にマシンを留めておくので、精一杯だったよ
ラッセルのみならず、多くのドライバーがタイヤマネージメントに苦労していた。そんななか、ランド・ノリス(マクラーレン)は好調なペースを維持し、7番グリッドから5位入賞を果たした。ソフトからミディアムに履き替えた数周後の中盤30周目前後には、担当エンジニアのアンドリュー・ジャービスが、こんなメッセージを送った。
マクラーレン:ランド、ヒロシがソフトタイヤをチェックして、すごくいい走りだったと言っている。今のタイヤには軽いささくれ摩耗が出るかもしれないが、走ってるうちに消えるはずだ
ヒロシというのは、マクラーレンの現場チーフエンジニアで、元ブリヂストンのレーシングタイヤ開発エンジニアだった今井弘さんを指す。今井エンジニアは今でも、走り終えたタイヤのチェックを欠かさない。そんな今井エンジニアの豊富な知見なしには、同チームのタイヤ戦略は機能しない。わざわざ無線で「ヒロシ」という名前を出すほどに、今井エンジニアへのチームの信頼は厚い。
一方44周目にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)に対し、トト・ウォルフ代表が直々に激励のメッセージを飛ばした。
ウォルフ代表:力強く行け! 君のクルマが最速だ
ウォルフはメルセデスのチーム代表であると同時に、ボッタスのマネージメントにも関わっている。前戦イモラではまったくいいところがないままクラッシュを喫し、この週末もポールからスタートしながら3番手に後退。そんな不甲斐ない走りに、思わず無線のスイッチを入れてしまったのかもしれない。
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(2)に続く
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |