可夢偉の土曜:予選21位の影に隠された苦悩
2014年5月11日
![](https://ad8.motorsports.ch/iconv/msc/is/news/201405/82145.jpg?sw=640)
Q1開始直後に、パストール・マルドナド(ロータス)がクラッシュしノータイムに終わったため、最下位は免れたものの、小林可夢偉が記録した1分30秒375はタイムアタックをした者の中ではもっとも遅いタイムだった。それはすなわち、今シーズン、初めて予選でチームメイトのマーカス・エリクソンに負けたことを意味していた。
それにしても、腑に落ちない予選だった。予選前に行われたフリー走行3回目では、可夢偉はエリクソンよりもコンマ8秒速かった。ところが、予選では100分の6秒差で先を越されてしまった。その理由を尋ねると、可夢偉は次のように語った。
「金曜日から変更したセッティングを、予選前に再び元に戻したんです。でも、状況は好転しなかった。やれることはやったけど、単純にクルマが遅いということです。チームメイトに負けたのは、自分のタイムアタックの時にビアンキが飛び出して、渋滞になってしまったから」
チーム関係者によれば、金曜日のフリー走行でリヤのグリップ不足に苦しめられた可夢偉は、金曜日の夜に予選に向け、空力パッケージを一新させたという。今回、スペインGPに持ち込んだアップデートパーツを外し、中国GPまで使用していた旧バーションに戻した。中国GPではマルシアと同じレベルだったのに、アップデートパーツを使用したスペインGPではその差を縮めるどころか、引き離されたからである。
ところが、フリー走行3回目で収集した旧バーションの走行データを比較すると、わずかながらアップデートした空力パッケージの方がダウンフォース量は出ているという評価を下し、予選前に可夢偉の空力パッケージを再び金曜日のパッケージに戻したのである。ただ、金曜日のフリー走行2回目で、可夢偉はニュータイヤを履いたアタック直前に、リヤタイヤのグリップを失ってラインを外し、まともなアタックができていなかった。つまり、アップデートの空力パッケージでのタイムアタックは土曜日のQ1が最初だったのである。
関連ニュース
![](https://ad8.f1sokuho.net/iconv/fsoku/is/img/banner/f1sokuho_teiki_1912.jpg)
※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
![](img/common/cont_right/link_button.png)