最新記事
- グランプリのうわさ話:オースティン、コース...
- JRPA日本レース写真家協会が2024年モータース...
- ルーキーレース延期の理由のひとつはロジステ...
- ルノーの次世代F1パワーユニット救済を求める...
- 2025年用ピレリF1タイヤのテストにメルセデス...
- F1、巨大複合企業グループ『LVMH』と10年のグ...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコの...
- シーズン後の新『F1ルーキーレース』、2024年...
- F1パワートレイン事情:ハミルトンがアゼルバ...
- 「いじめに遭い、本当につらい時期があった」...
- 苦戦するチームに「特効薬はない」アルピーヌ...
- 松田次生のF1目線:ドライバーに求められるセ...
レッドブル・ホンダ分析:他車の接触がなければメルセデス勢との勝負は可能だったのか。アルボンはセットアップが機能せず
2020年12月7日
レースに『たら・れば』を言っても仕方がないことを承知で、F1第16戦サクヒールGPでレッドブル・ホンダに勝つチャンスがあったのかを検証してみたい。
まず1周目の4コーナーでリタイアしたマックス・フェルスタッペンだ。もし、4コーナーでシャルル・ルクレール(フェラーリ)がセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)に追突していなければ、1周目のフェルスタッペンのポジションは2台のメルセデス、ペレスに続いて4番手だった。
予選5番手だったペレスにはそれなりにペースがあり、かつ予選での最高速が20台中トップのストレートスピードがあったため、フェルスタッペンがコース上でオーバーテイクを仕掛けるのは簡単ではなかっただろう。
その間にメルセデス勢2台とのギャップは広がり、フェルスタッペンはアンダーカットによってペレスを抜けたかもしれないが、その後メルセデス勢2台と勝負できたかは疑問だ。
そうなると、フェルスタッペンは単独3番手を走行していた可能性が高く、その差は54周目の時点でトップのジョージ・ラッセル(メルセデス)と3番手のカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が23秒だったことを考えると、10秒前後を走行していたと考えられる。
その後、メルセデスはピットストップのミスで優勝を逃すわけだが、そのピットストップを行ったのは23秒後方にいたサインツJr.と4番手のダニエル・リカルド(ルノー)がピットインして、3番手に上がったペレスとの差が42秒あったためだった。サクヒールGPのピットストップロスは約24秒。しかも、62周目にセーフティーカーが導入されて、ピットストップロスはさらに小さくなったので、ピットインしてもポジションを落とさないフリーピットストップをメルセデスは行った。
もし、フェルスタッペンがそれなりのペースで3番手を走行していたら、メルセデスはピットストップを行わなかっただろう。そうなっていれば、あのピットストップミスも起きてはいなかった。
次に、アレクサンダー・アルボンだ。レース後、6位に終わったアルボンは、その理由を次のように説明した。
「直線が遅くて、オーバーテイクがすごく難しかった」
じつはアルボンのマシンはダウンフォースを付け気味にセッティングされていた。そのことは、予選の最高速が20人中、最下位だったことでもわかる。予選での最高速トップのペレスの時速342kmに対して、アルボンは時速323.2kmだった。
おそらくレッドブル・ホンダは87周の長丁場のレースに備え、リヤタイヤのデグラデーションを抑えるためにダウンフォースを付け気味にしたと考えられるが、この日のレースは第15戦バーレーンGPよりも3時間遅れの夜8時10分にスタートし、路面温度が約5度低かった。さらにセーフティーカーが2回、バーチャル・セーフティカー(VSC)も2回出たため、タイヤにはそれほど厳しいレースとならず、サクヒールGPでのレッドブル・ホンダはセットアップ面でも外してしまっていたのである。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |