F1でもお馴染みのピレリタイヤが、オーストラリアGPの開催地メルボルンで、2015年のモータースポーツ活動発表会を行った。
ピレリは今季、F1をはじめとして、二輪、四輪あわせて300以上のレースカテゴリーに参加し、40カ国を越える地域のモータースポーツ活動にタイヤを供給、その半分がコンペティションカテゴリーになるという。
F1では今年、すでに報じられているようにリヤタイヤを一新。コンパウンド、構造を見直し、トルクアップした2015年マシンのパフォーマンスを足下から支える。ピレリによれば今季のF1は約2秒速くなると想定されているが、実際、オーストラリアGPの金曜練習走行では昨年の練習走行より2秒近く速くなっており、ピレリの推測どおりのスピードが実証された。
メルボルン市内のホテルで開かれた会見では、モータースポーツ・ディレクターのポール・ヘンベリーと、2輪担当のレーシング・アクティビティ・ディレクターのジョルジョ・バルビエールが参加。会見ではダニエル・リカルド、カルロス・サインツJr.,マックス・フェルスタッペンら現役F1ドライバーがビデオレターでピレリタイヤの活動についてコメントを伝え、ニキ・ラウダ、アレックス・ザナルディ、そしてルーベンス・バリチェロなど、そうそうたるメンバーがピレリの今季の活動を祝福した。
「アジア・太平洋地域はピレリのモータースポーツの歴史がスタートした場所です。1907年に北京ーパリのロードレースでの勝利したことが始まりでした。今年はピレリが初めてグランプリのチャンピオンシップで勝利した1925年から、90周年の時を迎えます。この間、タイヤの技術は変わりましたが、コンペティションは我々のDNAにしっかりと受け継がれています。安全面、そして純粋なパフォーマンス面、今季のそれぞれのレースをとても楽しみにしています」とコメントするヘンベリー。
発表会の最後の質問コーナーでは、F1タイヤの18インチ化について、「市販タイヤで18インチはとてもポピュラー。GTレースでも18インチが使用されていますが、フェラーリチャレンジ・レースなどは19インチタイヤが導入されています。われわれは、18インチよりむしろ19インチの方が適していると考えているので、その導入に向けて作業をすすめたいと思っています」とヘンベリー。
今後のF1についても、「2017年にはF1は技術的に大きな変化を迎えます。そこでどうすべきか、これからディスカッションを重ねていきます」とコメント。週末のオーストラリアGPのウイナー予想では「チャオ、ルイス!」と会場を笑わせた。