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GP直送:当事者不在。歪なカナダの裁定

2014年6月21日

Masahiro Owari

 オーストリアGPの金曜日の夕方、フォースインディアのモーターホームの前に、多くのメディアが集まった。レース審議委員会から出された新たな決定に対して、セルジオ・ペレス(フォースインディア)が会見を開くことになっていたからである。

 金曜日の夕方6時すぎにオーストリアGPのレース審議委員会が出した結論は、「カナダGPのレース審議委員会が出した決定を支持する」というものだった。これによって、カナダGPのファイナルラップ時に起きたペレスとフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)の接触事故は、ペレスに非があることが再確認され、オーストリアGPでのペレスの5グリッド降格が確定した。

 それにしても、この決定に及ぶまでの過程には、やや疑問が残ったことは確かだ。今回、再審議を行った理由をオーストリアのレース審議委員会は「カナダではクラッシュの衝撃が激しく、当該ドライバーがふたりとも病院で検査を受けていたため、当初の審議には参加できなかった。そのため今回、両者がそれぞれの主張を述べるチャンスを与えた」としている。
 つまり、カナダGPでは当事者不在のまま、ペナルティが科せられたわけである。そもそも、そこに無理があったのではないか。


 さらに会見でペレスは「データや走行中のマシンの写真など、モントリオールでは提示できなかったいくつかの証拠を持って行った」と語っている。つまり、カナダGPのレース審議委員会はチーム側のデータをも、ほとんど確認しないまま、決定を下した可能性が高い。

 最終的に決定は変わらなかったが、だからといってカナダGPのレース審議委員会が下した決定が正しかったわけではなく、むしろ不十分だったということをFIAとレース審議委員会は認識すべきである。

 会見の場に姿を現したペレスは、口では「もちろん、がっかりしているけれど、もう終わったこと。前に進まないと」と、意に介さない様子だったが、内心は自分抜きで決定が出されたことへ対する不満があったはずだ。今回の一件で、FIAとレース審議委員会は審議に関するプロセスを再度、見直してほしい。


(尾張正博/F1速報)




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