フェラーリがグランプリウイークにおけるテスト制限を無視し、ライバルチームが驚きと怒りを顕にしている。グランプリウイークには50km以内のシェイクダウンを除き、テストを禁じる取り決めがある。

　しかし、この取り決めを無視するようなかたちでフェラーリは今週、テストを続けてきた。ルカ・バドエルが15日と16日、フィオラノでニューマシンのF2005をドライブし、17日にもムジェッロで82ラップを走行した。
　フェラーリは結局、18日までテストを続けた。一方、同じ日、2人のレースドライバーはマレーシアで金曜日の公式練習に参加し、テストの走行距離を巡る合意事項を完全に無視するかたちでスケジュールを進めた。
　昨年の終わり、2005年のテストを巡る話し合いが行われ、フェラーリは他の9チームと異なる立場を示したが、フェラーリは現在異なる立場を示すにとどまらず、合意を無視する行動にすら出ている。かつてはFIAがレースの週末にテストを行うことを禁じていたが、現在の合意は各チームの自主的なものであるため、抑制効果がないのかもしれない。
　フェラーリは現在、早ければバーレーンGPで実戦投入されるニューマシンの信頼性とパフォーマンスを証明するべく、走り込みの必要性に迫られている。

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