開幕から僚友のミハエル・シューマッハーに大きく水を開けられた感のあるルーベンス・バリチェロだが、今シーズンをここまで振り返って「満足している」と語っている。
バリチェロは、バーレーンGPを振り返ると共に、「そのうち大暴れするさ」と自信の程を語り、これから彼が優位に立つ可能性もあると語った。
「マシン、チーム、タイヤ、すべてここまで調子はいい。チームの働きぶりをとても誇りに思っている。自分自身の頑張りにも満足している」
「ミハエルは開幕3戦、とても強かった。彼に1番近づけたのはオーストラリア戦だった。マレーシアの決勝は思ったより涼しくなり、タイヤチョイスを誤ったと思う。バーレーンでは、もう少し上の成績が残せたのかもしれないが、いいレースができたと思っている」
「調子はいいと思っている。シーズン中は波があるものだから、一生懸命頑張っていれば、きっとターニングポイントが訪れるはずだと信じている」
バリチェロは、バーレーンGPについてマイナスの意見を全く持っていない。
「初めての中東だったので、見るものが新しく、楽しかった。バーレーンの人々から温かく迎え入れられ、とてもいい印象をもった」
「中東へ行く前は、砂嵐の問題について色々と話し合っていた。タイヤグリップの低下とか砂によるエンジンの寿命への影響とかね。しかし、決勝の朝、視界がかなり悪かったことを別にすれば、予想していたよりコンディションは良かった。たしかに、路面はとても滑りやすかったけれど、それは砂のせいではなく、アスファルトが真新しかったせいだと思う」
バリチェロは、ミハエルと異なるセットアップをして、彼に勝とうと考えていたものの、計画はうまくいかなかったと言う。
「ブレーキのセットアップをミハエルと少し変えたんだ。これならミハエルに強烈なアタックがかけられると考えてね。ところが、残念なことに、1回目のピットストップで5秒も余計にかかってしまった。ミハエルのようなドライバーに、そんなアドバンテージを与えてはならないというのに。だから、ブレーキもエンジンもタイヤも、僕のマシンはすべて素晴らしかったのに、結局ミハエルを捕まえることができなかったんだ」
「最初のピットストップで手違いがあった。まだジャッキでマシンが上がっている最中から、ロリポップマンがゴーサインを出したんだ。右のリヤタイヤ交換がいつも以上に時間をくってしまっていた。ゴーサインが出されたので、僕は1速に入れてアクセルを踏んだのだけれど、マシンはもちろん前に進まなかった。まさかまだジャッキアップされているとは思わなかったので、最初はなにが起こっているのか理解できなかった」
バリチェロは現在、4月25日に開催されるサンマリノGPに向けて、チームと共にヨーロッパで準備に励んでいる。