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ハミルトンとロズベルグの関係は「メリットがデメリットを上回る」とメルセデス
2016年8月13日
メルセデス・モータースポーツのトップであるトト・ウォルフは、F1でライバル関係にあるルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの関係を管理するのは、時間のかかる仕事だと語っている。
ウォルフは、特にスペインとオーストリアでの同士討ちが、ふたりの関係に影響を及ぼしたと考えている。結果としてチームは長いミーティングを開き、メディアによる追求に対応し、今後ドライバーが守るべき新たなルールを設けることになったが、これにふたりが従う保証はない。
「ほぼ全てのレースで勝利を手にするというのは、我々が望んでいたものだったので、シーズン前半は振り返ってみれば前向きだった」とウォルフ。実際、夏季休暇前の12レースではメルセデスが11レースで優勝している。
「しかし論争とライバル関係というものは、簡単に制御できるものではない。これが、同等の機材と機会を与えられたふたりのナンバーワンドライバーを抱えた結果であることは、受け入れており理解もしている。とはいえ(対処には)多くの時間を要し、影響も長く続く」
「前向きな部分としては、毎週末(同士討ちが)発生するのでなければ、今シーズンのチャンピオン争いにストーリー性を持たせることができた。私の考えはクリアになっている。同士討ちや、ヘッドラインに載るようなことは避けたい。そしてただレースに勝ちたいが、我々はエンターテイメント業界にいるんだろうね」
ハミルトンとロズベルグは、互いへの脅威が少ない場合に、より事故のリスクが高まるとウォルフは分析している。
「多くの場合は1列目だがチームメイト同士が常に同じグリッド列についていると、レースでの勝利やチャンピオンをかけて戦うことになり、台無しになる可能性が出てくる。来シーズンはまったく違う1年だ。おそらくは4人か6人、またはもっと多くのドライバーとの戦いになる。そうなれば、チームメイトのふたりは離れて戦うことになるので、良い傾向であるものの、退屈にもなる」
メルセデスのふたりは3年半にわたってライバル関係にあり、ウォルフはこのうち2年半をともにしている。ロズベルグの契約延長が発表され、現在のコンビは2018年末まで続くこととなった。ウォルフは少なくとも「メリットがデメリットを上回る」と感じている。
「競争力のあるマシンでタイトルをかけて戦うことができている。我々のマネージングがうまくいっていることを、誇りに思う。これまで(ふたりは)4シーズンをともに過ごしてきた。歴史を振り返ると、2年以上続いた例はほとんどない。(ライバル関係が)パフォーマンス面に与えるプラス効果と、ふたりの素晴らしいドライバーが互いにプッシュしあって新たなレベルに到達するという部分で、うまくバランスを取る必要がある。そして、マシンも速くしなければならない」
「ライバル関係でのデメリットは、これがチーム内に波及して、チームの士気を損なうことだ。それについても、継続的にバランスを考えている。いまのところ、問題はない」
(Translation:Akane Kofuji)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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