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レッドブル・ホンダF1密着:フェルスタッペンはウォールへの接触でアタック完遂できず。走行データ不足も一抹の不安
2019年6月8日
F1第7戦カナダGPの金曜日、フリー走行2回目でマックス・フェルスタッペンが最終コーナーを立ち上がりのアウト側にあるコンクリートウォールに右フロントタイヤをヒットさせた。
この場所は「チャンピオンの壁=Wall of the Champions」と呼ばれ、1999年のカナダGPでは、地元の英雄ジャック・ビルヌーブをはじめミハエル・シューマッハー、デイモン・ヒルといったチャンピオン経験者がクラッシュしたため、それ以来、この名前で呼ばれるようになった。
フェルスタッペンがクラッシュしたのは、新品のソフトタイヤに履き替えての予選用のタイムアタック中だった。セクター1を自己ベストの20.0秒で通過し、セクター2も23.3秒の自己ベストを叩き出したフェルスタッペンだったが、バックストレートエンドでチームメイトのピエール・ガスリーに接近してしまう。
「ピエールのマシンの真後ろに入ってしまい、シケインの出口でアンダーステアを出してしまった」と言うフェルスタッペンは、チャンピオンの壁に右フロントタイヤをヒットさせてしまった。
ガスリーはそのときの状況を次のように説明する。
「あのとき、僕は次の周にタイムアタックに入るための準備をしていたんだ。そうしたら、アタックしているマックスが接近していると言われて、すぐにプッシュして彼の邪魔にならないようにしたんだけど……」
ウォールにタイヤをヒットさせたフェルスタッペンは、すぐにアクセルを緩めた後にコントロールラインを通過したため、タイムアタックを完璧な形で完了することができなかった。そのときのタイムは1分17秒282。
つまり、フリー走行2回目のフェルスタッペンのベストタイムである1分13秒388は、予選用のタイヤであるソフトタイヤで記録したのではなく、その前に履いていたハードタイヤでのタイムだった。
■初日の走行は苦戦したピエール・ガスリー
![ウォールに接触したマックス・フェルスタッペンのマシン確認作業](https://cdn-image.as-web.jp/2019/06/08122721/IMG_0066-660x440.jpg)
幸いウォールにヒットさせたフェルスタッペンのマシンには大きなダメージはなく、走行を再開させている。ただし、マシンにダメージがないかどうかの確認作業を行なったために走行時間が限られ、ロングランのデータがソフトタイヤ、ハードタイヤともに十分に行えなかった。
一方のガスリーは、一日を通して大きなトラブルに見舞われることがなかったものの、1分13秒343の12番手で初日を終えた。
「今日は何をやっても、ペースを上げることができなかった。これからデータを分析して、土曜日に向けてはいくつかのセットアップ変更を行わなければならない」(ガスリー)。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「パワーユニット側(PU/エンジン)は問題なく、金曜日にやるべきことは一通り終了していますが、PU側でもパフォーマンスアップにつながるようなことがないかどうか、これからチェックします」と万全の準備をして予選に臨むことを誓った。
金曜日はフェルスタッペンだけでなく、王者ルイス・ハミルトン(メルセデス)もウォールにタイヤをヒットさせ、早々に走行を切り上げた。路面が汚れていて滑りやすいモントリオールの初日は、マシンの性能が正しく反映されにくい。カナダGPの真の実力を判断するのは、土曜日の予選まで待つことにしよう。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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