F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

【毒舌パドック裏話】ブラジルは普段着でOK

2015年11月21日

xpb

ブラジルは普段着でOK
 サンパウロの渋滞について嘆く気まんまんだったのに、2週間前のメキシコシティのことを思えば、今週末のサーキットまでの通勤は楽勝だった。スコットランド高地のドライブコースをエンジョイしているようなものだったよ。

 実は、ブラジルでは毎年少なくとも1回はF1関係者が恐ろしい事件に巻き込まれる。ナイフや銃や野球のバットで脅されて、持ち物すべてを盗まれてしまうんだ。チーム関係者は、サーキットへの行き帰りにチームウエアを着ずに、なるべくみすぼらしい服装をするよう忠告される。つまり私の場合は普段着でOKというわけだ。

 この街の高級レストランは分厚いオーク材のドアで遮られ、重武装した警備員が入り口を守っている。一方ダイナーでは、パテックフィリップから安物のジュエリーまですべて巻き上げられ、それでも命があることを互いに喜び抱き合うシーンが日常茶飯事なのだ。

 だがこの週末にはもっと深刻な暴力がメディアを賑わせた。2001年のイタリアGPでミハエル・シューマッハーがオープニングラップの1コーナーでペースを落とそうと皆に呼びかけたことがあった。ニューヨークで9・11の悲劇が起こり、インディカーではアレックス・ザナルディの悲惨なクラッシュが起きたばかりだったのだ。だが全員の同意は得られず、シューマッハーの提案は通らなかった。正直に言ってもいいかな。アメリカでテロリストの攻撃があり、ドイツのレースで悲惨なアクシデントがあったからって、イタリアのレースの1周目がいつも以上に危険とは思えないよね。

 金曜夜のパリ、現実世界で再び起きた残虐行為はあまりにも悲惨で、夢の国F1の固い甲羅をも貫いた。今後数日、数週間、数カ月の間に、私たちは身近な人の中に直接の被害者がいることを知るだろう。フランスメディア、ルノーのクルーなど、フランスとつながりがある人々がF1には大勢いるのだ。

 今、F1界の人々ひとりひとりが、自分自身と自分の仕事を省みている。パリで起きた残虐な死傷事件に直面した後、物事を大局的に見てみると、グランプリレーシングなどいかにとるにたらないものかを思い知らされている。政治的論争、くだらないいさかい、一握りの統治者の強欲さに振り回される、狭い世界のスポーツにすぎない。


…記事の続きは会員登録後閲覧できます。

※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。



レース

7/26(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/27(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/28(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ベルギーGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン277
2位ランド・ノリス199
3位シャルル・ルクレール177
4位オスカー・ピアストリ167
5位カルロス・サインツ162
6位ルイス・ハミルトン150
7位セルジオ・ペレス131
8位ジョージ・ラッセル116
9位フェルナンド・アロンソ49
10位ランス・ストロール24

チームランキング

※ベルギーGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング408
2位マクラーレン・フォーミュラ1チーム366
3位スクーデリア・フェラーリ345
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム266
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム73
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム27
8位BWTアルピーヌF1チーム11
9位ウイリアムズ・レーシング4
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
第16戦イタリアGP 9/1
第17戦アゼルバイジャンGP 9/15
第18戦シンガポールGP 9/22
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd10 スペイン&Rd11 オーストリア&Rd12 イギリスGP号