【角田裕毅F1第9戦分析】徐々に路面が乾いていく状況でグリップ不足。自己ベストを出したQ1終盤はペースが上がらず
2023年6月18日
土曜日のモントリオールは、朝から漫ろ雨。ウエットコンディションで開始されたフリー走行3回目で、角田裕毅(アルファタウリ)は終始トップ10圏内のタイムを叩き出しながら、ジル・ビルヌーブ・サーキットを周回していた。8番手でフリー走行3回目を終えたとき、このまま雨が降り続けば、予選でも同じようなパフォーマンスが見られるかもしれないと期待していた。
ところが、その後、雨はいったん上がる。しかし、太陽が顔を覗かせるほどではなかったため、路面は濡れた状態のままで予選が開始された。さらに予選開始直後に周冠宇(アルファロメオ)がアウトラップ中にコース脇にマシンをストップしてしまったため、赤旗が出される。これで予選は7分間中断し、路面が少しずつ乾いていく。
午後4時10分に再開されたQ1。コースインした角田のポジションはQ1突破圏内となる15番手を行ったり来たりしていた。最後のアタックでは最終コーナーでカルロス・サインツ(フェラーリ)を抜くシーンが国際映像のカメラに映し出されていた。どのような状況だったのか?
「アタックに入る直前でした」と語った角田は、こう続けた。
「だから、アタックラップへの影響は、ほとんどありません」
それでは、フリー走行3回目と同じようなウエットコンディションで行われた予選で、どうして角田のペースは上がらなかったのか? 角田は予選後、次のように分析した。
「フリー走行3回目は予選よりももっと濡れた路面で行われて、予選はそれよりも路面が乾いていたのに、予選の方がグリップが感じられなかった」
つまり、角田のマシンは徐々に乾き出していくコンディションで本来のパフォーマンスを発揮できなかったこととなる。
「僕が自己ベストタイムを出したのはQ1の最後の方で、路面はどんどん乾いていって、状況としてはよかったはずなのに、ペースが上がらなかった。予選もフリー走行3回目のように濡れていたらよかったのに……」
そう言ってミックスゾーンを後にした角田の上空から、雨粒が落ちてきた。もし、雨雲がもう少し早く訪れていたら、フリー走行3回目のパフォーマンスが再現されたのだろうか。それを一番知りたいのは、角田本人かもしれない。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |