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負け続けるロズベルグに同情していたラウダ

2015年11月9日

 ニキ・ラウダは、ルイス・ハミルトンの優位に直面していたニコ・ロズベルグを気の毒に思っていたと認めた。

 2014年は最終戦までタイトル争いを繰り広げたロズベルグだが、今シーズンは予選も含めてハミルトンに圧倒され続け、先のアメリカGPでは自らのミスが原因でチームメイトに3度目のタイトル獲得を許した。

 しかしロズベルグは、前戦メキシコで完璧に近い週末を過ごし、ポールポジションから通算12勝目を獲得。本来の実力を証明してみせた。

 メルセデスの非常勤会長を務めるラウダは、北米2連戦を振り返って、次のように語っている。

「ニコはオースティンで悲惨なレースをした」とラウダ。
「だが、メキシコでは完全に復調した。ポールポジション を獲り、レースを支配して勝利した。これ以上ない仕事ぶりだったし、文句なしに完璧な仕事だった」

「何度も負けていたので、(メキシコで)ルイスを負かしたことは彼にとって重要なことだった」
「彼を気の毒に思ったよ。負け続けるとどういう思いをするのか分かっているからね」
「最悪なのは、自分がレースを台無しにして、他のドライバーがチャンピオンになることだ。それはレーシングドライバーにとって一番最悪なことなんだ」
「だから、(メキシコで)彼が反撃し、安定性を取り戻したことは良かった。これで、彼は戦い続けることができる」

 ラウダは、復調したロズベルグから今後さらなるチャレンジを受けるハミルトンも今以上に速さを増すと考えている。

「私にとって最も重要なことは、彼らふたりがお互いをプッシュし合うことだ」
「ひとりがプッシュしなければ、もうひとりも速くはならないんだ」




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