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バトン独走でスパ初V。可夢偉は不運の事故で13位

2012年9月2日

Sutton

 2012年F1第12戦ベルギーGPは現地時間2日に当地のスパ・フランコルシャン・サーキットで44周の決勝レースが行われ、マクラーレンのジェンソン・バトンが開幕戦以来となる今季2勝目を挙げた。ザウバーの小林可夢偉は13位に終わった。

 ドライコンディションで行われた決勝は、スタートの攻防でロメイン・グロージャンとルイス・ハミルトンが接触。コントロールを失った2台は、1コーナーに向かっていたセルジオ・ペレス、フェルナンド・アロンソ、そしてスタートを失敗した可夢偉を次々に巻き込み、多重クラッシュを引き起こす。このクラッシュでコース上には大量のパーツが飛び散り、レースはセーフティカー先導となった。

 アロンソ、ハミルトンというタイトルを争うドライバーが早々と姿を消すなか、5周目からレースが再開されると、ポールシッターのバトンがライバルを寄せつけない速さを見せ後続を引き離していった。バトンは20周目にこのレース唯一のピットストップを決めると、中盤以降も独走し、最後は後続に大量13秒の差をつけ、開幕戦以来となる今季2度目のトップチェッカーを受けた。バトンは通算14勝目。

 2位は、バトンと同じ1ストップを選択した10番手スタートのベッテル。激しいバトルが繰り広げられた3位争いは、スタートで2番手に浮上したキミ・ライコネンが5速ギヤのダメージやKERSのパワー制限など、度重なるトラブルを乗り越え、追いすがるミハエル・シューマッハーをオー・ルージュで豪快にオーバーテイクする執念の走りで表彰台最後のイスを手にした。

 一方、スタートでダメージを負ったザウバーの可夢偉は直後のピットインに加え、7周目にも再度タイヤを交換。ルーティンのストップも合わせ、3度もピットストップを余儀なくされた可夢偉は、最後までポイント争いに絡めず無念の13位に終わってしまった。

 このレースの結果、選手権争いは、ベルギーで2位に入ったベッテルが140ポイントとしてランキング2位に浮上。首位アロンソとの差も24ポイントに縮めた。また、3位表彰台のライコネンもハミルトンを抜いてランキング4位に浮上、同3位のマーク・ウエーバーとの差をわずか1ポイントにまで縮めている。




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