可夢偉「まさかあんなタイムが出るとは思ってませんでした」

Sauber

ーーセッションが終わって順位を聞いた時は？
「フランチェスコ（担当エンジニア）の叫び声しか聞こえなくて、最初は4位だと言っていたんです。そしたら『2位』っていうから、『え？ どっち？』『4位？ 2位？』って混乱してました（笑）」

ーーまさか2番手のままでQ3が終わるとは思いませんでしたね。
「僕もあのまま2番手に留まれるとは思ってなかったですね。Q1、Q2でうまくクリアラップがとれなかったので、Q3では確実にとるために早めにコースに出ました。究極のタイムを狙っていたわけでもなかったし、まさかあんなタイムが出るとは思ってませんでした」

ーークルマの調子はあまり良くなかった？
「あんまりクルマが決まっているという感じではなかったんです、実際には。まさか2位に入れるとは思っていなかったし、バトンが1分47秒5っていうのも分かっていたので、ハミルトンも来るだろうから、6〜7位かなと思っていたらそうでもなかった。不思議な展開でしたね」

ーーセッティングは変更しましたか？
「FP3では良かったんですけど、もう少し良くなればと思って欲をかいて予選でキャンバーをいじったら悪い方向にいってしまった。『やってもうた〜』という状態。デフを触ったりフロントウイングの変更で補えるかなぁ、と考えていたんですけどどうにもならなくて、最後のQ3は『あとはもう運転でどうにかするしかないなぁ』と思っていきました。乗りにくくなって、ウインドウ（運転の自由度）が狭くなったということですね。タイムが遅くなるっていうことではなくて」

ーーセクター2から驚異的なタイムでしたが？
「勘違いしていたんです。今日の朝のタイムから0.2秒くらいしか変わってないと思っていて、最後のセクターは諦めながら意地になって無理矢理走ったらそれが決まった（笑）。1分48秒1くらいやろなぁと思ってタイムを見たら47秒7って出てきて。『あれ？』みたいな（笑）」

ーー予選後のトップ3会見に出た気分は？
「『僕はどうすればいいのかな？』っていうくらいで（笑）。日本語でどうぞって言われても、何を喋ればいいんか分からんし。どうせ誰も見てへんからえぇかって思って。え、見てるんですか？」

ーー明日のレースは？
「明日もこれをしっかりと続けて、結果を出すことが求められると思います。ここからですね。しっかりと戦って、何も（不運が）ないことを願うしかないです」

ーーチーム代表のモニシャは攻めのレースをすると言っていました。
「周りは簡単に言うんですけど、それで何かあったら僕が責められるんですよ（苦笑）。それが大人の世界ですよね。僕は何も考えずに、普通にレースをしようと思っています」

ーー表彰台は？
「頑張るのみです！」

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