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【F1第4戦日本GP決勝の要点】麗かな陽気とレース展開、春の鈴鹿に翻弄されたマクラーレンとメルセデス
2024年4月7日
2024年F1第4戦日本GP決勝レース、予想より暑くなった春の鈴鹿だった。
前日15時に行われた土曜日の予選は、気温17.7℃、路面温度27.9℃という、この時期らしい涼しさだった。ところが日曜日の決勝レースはみるみる暑くなり、スタート時点の午後2時で気温22.4.4℃、路面温度40.4℃というコンディション。路面温度に限れば12℃以上、上がったことになる。
そこで起きたスタート直後のS字手前でのクラッシュ、そして赤旗中断。これで各チームは、戦略の立て直しを迫られた。ひとつのオプションとしては新品ハードを2セット使う、実質1ストップ作戦だった。
まさに去年の秋の鈴鹿で、アルピーヌのエステバン・オコンがこの戦略を敢行した。2周目にセーフティカーが入り、その間にオコンがピットイン。新品ハード2セットを履き次いで、14番グリッドから9位入賞を果たした。
上位勢ではメルセデスがこの作戦を選択した。ところがジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトンともに思ったほどペースが伸びない。ラッセルは10周以上、何とか1分38秒台をキープしたものの、中古ミディアムタイヤで走るフェラーリの1分37秒後半〜38秒台前半のペースにはかなわない。ハミルトンはもっとひどく、すぐに1分39秒台に落ちていった。
こうして上位5チーム10台の中では、16番グリッドスタートのランス・ストロール(アストンマーティン)を除けば、最後尾8、9番手を走り続けることになった。そして終盤には、ハードタイヤでの1ストップではとてもタイヤが持たないと、ミディアムに履き替えた。
あてが外れたのは、メルセデスだけではない。上位勢ではマクラーレンの2台も新品ハード2セットを持っていた。しかしメルセデスのような戦略は取らず、スタートで使用したミディアムタイヤをそのまま使い続けた。この日の路面温度の高さでは、ハードでの実質1ストップ作戦は無理だと、マクラーレンでタイヤ戦略を担当する今井弘エンジニアは判断したのかもしれない。
しかし、マクラーレンのランド・ノリスもオスカー・ピアストリ、ふたりともミディアムが10周前後しか持たない。一方、新品ミディアムを2セット持っていたフェラーリ勢は赤旗中断後の再スタートで新品を履いたことで、マクラーレンの優位に立った。
フェラーリに突き放されたマクラーレンはノリス6番手、ピアストリ7番手前後で周回を重ねる。それでもレースマネージメントに長けたノリスは、何とかフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)をかわして5位を確保。一方ピアストリは、最終周にラッセルに抜かれて8番手に後退した。
メルセデスが最後に意地を見せた形だが、とはいえレッドブル、フェラーリの2強にはまったくかなわなかった。さらにノリス以外は、明らかに戦闘力の劣るアストンマーティンのアロンソにもしてやられた。純粋なマシン戦闘力だけでなく、チーム力、ドライバー力の差が出た日本GPだった。
(Kunio Shibata)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |