F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1技術解説第6戦編:冷却に悩まされたサインツJr.はパワーユニットを全交換。出力低下の症状も

2020年8月24日

 シーズン6戦を終えて、各メーカーのパワーユニット(PU)にそろそろ疲れが出始めたようだ。それはメルセデス製パワーユニットも例外ではない。第6戦スペインGPでは、レーシングポイントのセルジオ・ペレスが2基目のCEとバッテリーを交換した。3基目からは、ペナルティが適用される。


 ルノー製パワーユニットにも、いろいろなトラブルが出ている。マクラーレンのカルロス・サインツJr.はここ3戦ほど冷却の問題に苦しんでいる。そのため第5戦70周年記念GPでのサインツは、空力性能をある程度犠牲にした冷却重視のマシンに乗らざるを得なかった。


 その後モノコックを交換しても改善は見られず、スペインGPの土曜日にパワーユニット全交換に踏み切った。その結果、オーバーヒート症状はほぼ消えてなくなった。さらに本来の空力パッケージに戻ったことで、サインツJr.は7番グリッドを獲得した。データを解析したところでは、交換前のパワーユニットはあきらかに出力低下の症状が出ていたとのことだ。

セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第6戦スペインGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)

カルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第6戦スペインGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)


 ルノーワークスのエステバン・オコンもこの2戦、同様の出力低下に見舞われていた。そのせいかスペインGP予選でのオコンは、チームメイトのダニエル・リカルドから0.4秒落ち、15番手という復帰後最悪のグリッドしか獲れなかった。


 開幕4戦におけるリカルドに対するオコンのラップタイムの遅れは、平均して0.239%だった。それが第5戦70周年記念GPでは0.433%に跳ね上がり、第6戦スペインGPでは0.478%とさらに上がった。テレメトリーデータによれば、ストレートでは時速2〜4km遅かった。


 リカルドはシルバーストンで2基目に交換しており、その差が出た可能性が高い。次の3連戦はスパ・フランコルシャン、モンツァ、ムジェロと、いずれもパワーユニットにはかなり負荷が高い。そのためオコンも、次戦ベルギーGPで交換予定だ。

エステバン・オコン(ルノー)
2020年F1第6戦スペインGP エステバン・オコン(ルノー)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



()




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/22(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd17 アゼルバイジャン&Rd18 シンガポールGP号