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世界にリンクするEDIFICE最新モデル

2014年12月12日

ブルートゥース通信機能で手に入れたのはまさに新時代の「正確性」と「操作性」このEQB‐500を生み出したふたりのエンジニアに革命的進化の真実を聞いた。

⇒EQB-500のテクノロジーとデザイン

■開発エンジニアが語る、EQB-500の魅力
 レッドブル・レーシングをスポンサードしていることで、すでにお馴染みの存在となっているカシオ計算機のウオッチブランドEDIFICE。そのEDIFICEの新製品が発売されることになった。Bluetoothでスマートフォンと通信する「SmartphoneLink機能」を搭載した、EQB‐500である。

■正確な時刻を把握する、新たな仕掛け
 正確な時計の代名詞と言えば“電波時計”。基地局から飛ばされた電波を受信して、常に正確な時刻を表示する時計だ。日本国内ならそれで十分だが、海外でも日本と同じように電波時計用の電波が飛んでいるとは限らない。

 実は電波と同じく、その場所の時刻を知ることができるモノがある。それはスマートフォンだ。スマートフォンは世界各国の携帯電話ネットワークを使って、常に今いる場所の時刻を知らせてくれる。ならばこのスマートフォンの時刻をBluetoothで腕時計に飛ばせば、どこにいても正確な時刻を把握することができる。しかも簡単な操作で。これを実現したのがEQB‐500。まさに世界中を転戦するの世界観と、相通じるものがある。

■とにかく使いやすく


「いかに簡単に使っていただけるかを考えました」

 そう語るのは、EQB‐500のモジュール設計とアプリケーション開発を担当した、カシオの西尾豊一氏だ。

「クロノグラフは、格好良いけど、中に入っている機能をすべて使い切るのが難しい。それを、スマートフォンアプリ『CASIOWATCH+(カシオウォッチプラス)』を使って補完し、出来上がったのがこのEQB‐500です」

 海外に渡航した際、現地時刻に合わせるには竜頭等を操作して、都市を選択しなければならなかった。しかしEQB‐500は、すべてスマートフォン上で操作。しかも、事前にスマートフォンとペアリングしておけば、ボタンひとつで現地時刻に合せることができる。しかも、ワールドタイムに登録されている都市の数は、約300都市。これで、世界中どこに旅をしたとしても、時刻が分からないということはない。ただ、そのアプリが使いづらければ、せっかくBluetoothでリンクさせても意味がない。

「アプリではビジュアルを使って分かりやすく表現しました。操作ガイドも入っているので、使い方が分からなくなっても大丈夫です」

 確かにこのアプリは、実に簡単に使えるようになっている。使いやすいアプリの開発、これもEQB‐500の開発には重要なことだった。

「アプリケーションの作成にあたっては、我々開発メンバーだけでなく、UIデザイン専門のチームにも参画してもらい、機能性はもちろん、いかに使いやすく、分かりやすいように画面上に表示させるか、という検討を行いました」

 このEQB‐500には、“遊び心”とも言うべき機能が追加されている。それは、モータースポーツとの関わりの深い“EDIFICE”ならではの機能だ。西尾氏が解説する。


「クロノグラフの特徴を活かして、スピードインジケーターを付けました。アプリには世界各地の主要なサーキットがプリセットされていて、時計でラップタイムを計測すると、平均速度を算出し表示します。現地観戦時でも、テレビ観戦の時にもお使いいただくことができます。EDIFICEのイメージのひとつに“スピード感”がありますが、それを体現した機能です」

 もちろん、プリセットされているサーキットの中には、鈴鹿サーキットも含まれている。


スマートフォンで選択した都市の時刻は、文字盤9時方向のサブウオッチに表示される

■Bluetooth搭載を実現した、エネルギー効率
 Bluetoothで通信するということは、当然大きな電力を消費する。その電力はどのように賄っているのか? 製品のコンセプト作りなどを担当する荒井秀介氏は、次のように解説してくれた。

「第二世代のBluetoothモジュールを使用することで、消費する電力を低減し、より大きいバッテリーを採用することで必要な電力を賄っています」

「発電の効率化も図っています。EQB‐500は文字板でソーラー発電していますが、ここに遮光分散型という独自のシステムを採用しました。通常のソーラーセルは円を扇形に分割したカタチをしていますが、この方式はセルを渦巻き状にすることで、針で隠れる部分を小さくして分散させながら、トータルの発電量を向上させることができます」

■高精度の最新プラスチック成型技術
 プラスチックの成型技術が進化したことも、発電効率の向上に大きく寄与している。通常はプラスチックの文字板に金属製のパーツを植え込むが、EQB‐500は文字板すべてをプラスチックで表現している。光沢を放つリング部分もプラとは、ちょっと驚きである。

「ナノ成型という技術で、細かく正確に金型を削り作り上げます。プラだとどうしても見栄えが問題になってくるのですが、金属にも劣らない見栄えを実現できました。また、発電効率が上がったため、文字板の透明度を低くしてもしっかり発電できるようになり、デザイン面の自由度も高まりました。EQB‐500は、光を%通せば十分発電できるんです」(荒井氏)

 プラ成型技術が上がったことで、将来的には今までにはなかったようなデザインの時計が登場する可能性もある。

「プラなら、金属では実現できない形も可能です。新しい見せ方を追求していきたいですね」

 近い将来、F1マシンのデザイナーが空力を考えてデザインする、新しいタイプのEDIFICEの登場だって期待できるかもしれない。可能性は無限大だ。

 将来のデザインも実に楽しみだが、EQB‐500もこれまでのEDIFICEとは一線を画すデザイン。外装はすべてステンレス地で統一し、針等に使われている色も、これまでの赤ベースから、フレッシュな蛍光グリーンとなった。

「ステンレスは非常に綺麗に表現をすることができるので、より金属感を前面に出したいと思っていました。また、これまでのEDIFICEは文字板を何枚も重ねたダイナミックなデザインでしたが、今回はシンプルにしたいという想いもありました。それでいて迫力のあるモノ......ということで、デザイン案が出てきました。最初の段階でほぼ製品化されたものに近い、完成度の高いデザインでした」(荒井氏)


※写真右がEQB-500のコンセプト制作を担当した荒井秀介氏。左はモジュール設計とアプリケーション開発を担当した西尾豊一氏

■20〜30代がターゲット。お求めやすい価格帯
 これだけの新技術を採用したEQB‐500だが、驚くのはその価格だ。税抜価格で4万円ちょうどと、昨年発売されたEQW‐A1200より、2万円以上安い。

「EDIFICEのメインターゲットは、20〜30代のお客様です。その方々に、新しい技術、デザインを提案したいという目標があった。それを成し遂げるためにこの価格を設定しました」

 と語る荒井氏。一方、決められたターゲットコストに合わせる作業は、大変だったと、西尾氏は言う。

「もちろん中身もターゲットコストに合わせるように考えます。それから、コストを抑えるために、効率的に製造できるように工夫します。外装にも新技術を投入して、なんとか合わせ込めたという感じですね」

 プラ成型技術の進歩も、低価格化を実現するために効果的だった。

「文字板をプラで一体成型して部品点数を抑えたことは、コストの上でも非常に効果的でした。金属より、素材の価格も下がりますし」(荒井氏)

 コスト、デザイン、サイズ、それぞれの要求をすべて加味して作り上げられるEDIFICE。その過程は、F1マシンの開発と何ら変わらない。

「カシオはエレクトロニクス技術を得意とする会社ですから、これを活かして、新しい表現の時計を作っていきます。これまでの電波時計もそうですし、EQB‐500もそうですが、エレクトロニクス技術を使って針を動かすところが、他にはできないカシオのオリジナリティ。今回、スマートフォンとリンクさせる商品を発表しましたが、まずはこの分野でより使いやすい機能的な時計を目指していきたいと思います」(荒井氏)

 計算機のメーカーとしてスタートしたカシオ。同社の時計は、他ではできない存在感を放ち、世界中で愛用されている。そして今回そのラインアップに加わるEQB‐500は、同社が「想像以上に良い物ができた」と、満を持して送り出すモデル。将来のカシオの腕時計のスタンダードとなる、第一歩めの商品なのかもしれない。

 エレクトロニクスのカシオが作る、最新の時計ができた。

クリスチャン・ホーナーも絶賛するEQB-500


EDIFICE EQB-500の詳細情報は⇒
http://www.edifice-watches.com/jp/ja/collection/EQB-500/

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