「今日の一枚」パラボリカ、なにくそっ！ 撮影道

熱田護カメラマンが切り取る、魅惑のF1ワールド。イタリアGPの舞台モンツァはオールドコースの記憶を残す特別な場所です。熱田カメラマンがこだわるコーナー、そこにはどんな魅力があるんでしょう。熱気を秘めた写真と、その写真にまつわるコメントをお楽しみください。

◇◇◇◇

熱田 護

イタリアグランプリ終了しました。
可夢偉選手は、完璧な仕事をしたのではないでしょうか！
素晴らしいレースだったと思います。こんないい仕事をするドライバーが今後出られないとかなるはずがないじゃんと思うんですけれど、チーム代表のアルバースさんでさえ突然いなくなっちゃうわけですから……まあ、どんなことでも起こりえますよね。

優勝争いは、正直、なんじゃそれ……って感じでしたけれどね。
でも、マッサ選手の今季初表彰台は、お客さんの盛り上がりも相まって、いい雰囲気で良かったです。

という感じのイタリアでしたが、今回はパラボリカのことを書きたいと思います。
ご存知ない方に説明いたしますと、モンツァの最終コーナーの名称で、その前の直線で時速320キロから減速して入ってくる高速右コーナーです。

そのコーナーの入口イン側にカメラマン専用の撮影台が設置されています。
ここは、もともとオフィシャル用の台だったんです。
僕が最初に来た1990年代には、屋根も付いていて、その頃すでにボロボロな感じでした。何年か前に、屋根を切って補強して新しくなりました。

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