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エクレストンに聞く、F1バーレーンGP開催の意義

2013年4月21日


 19日に幕を開けたF1バーレーンGP。国内情勢に不安を抱えたままでの開催となっているが、テロや事件の危険性はないのだろうか? F1界のボスであるバーニー・エクレストンに、直接インタビューする機会を得た。

 2011年に反政府デモの影響を受けて開催を中止したバーレーンGP。昨年、2年ぶりにF1は復活したものの、国内情勢は依然として不安定なままで、F1関係者を狙った抗議活動も見られた。アラブの春が起きた2011年から2年以上経った今も、バーレーンでは反政府活動は続いており、今年も4月に入ってからデモ隊に向けて警察が催涙ガスを放ったり、市内の車両に仕掛けられたガスボンベが爆発するなど、混乱は続いている。
 そんな中、アラブの春以降、2度目の開催となった今年のバーレーンGP。なぜ、F1はバーレーンへ行ったのか。バーレーンGPが開幕する直前にバーニー・エクレストンが、その胸中を語った。

「耳にすることがすべて悪い方向へと流れている。それを聞けば、皆あの国を訪れたくないと思うだろうし、同情的になることだろう。しかし、何が真実で、どちらが正しいのかを判断することは非常に難しい。実際、私は反体制派の代表とも話をしたし、我々と取引している側(体制派)とも話をしたが、実際、誰が正しくて、どちら側が間違っているかは、私にも分からない」とエクレストンは語る。

「だから、真実を把握しているのは我々だ。いや、私だ……と言うつもりはない。ただ、ひとつ言えることは、どのような状況でも、そこから自分がアドバンテージを得ようとする人々がいるということだ。なぜなら、F1のような国際的なイベントは、テレビ中継によって全世界に映し出されるからだ。ロンドン五輪のときもそうだった。イギリス政府、そしてその開催者たちは、何かが起こった場合にどうしたらよいかと、相当危惧していたよ。ともかく、何か問題があるなら──いや、もちろんあるのだろう。何もなければ人々は騒いだりしないのだから──解決策を見いださなくてはならない」


●体制派、反体制派の両方と話をしているエクレストン
 意外と知られていないことだが、エクレストンは昨年は反体制派と直接電話で話をしている。今年のバーレーンGP期間中に誰かと直に話をする予定はあるのだろうか?

「反体制派の人々とは、すでにロンドンでも会って話をしているし、バーレーンでも行っているよ。反体制派の代表と話をしてみると、彼らは非常に常識のある、地に足の着いた人たちだということだ。だから、先ほども言ったように、両者の言い分がどちらが正しくて、どちらが間違っているか判断するのが難しいんだ」

「もしかしたら、どちらも間違っているかもしれない。だとしたら、両者が歩み寄って解決策を見いださなくてはならないということには、同意とまではいかないまでも、そう理解しているつもりだ。しかし具体的に、私が何か行動に移すという段階には至っていない」

 中止に追い込まれた2011年や、混乱が続いていた2012年に比べれば、今年はやや落ち着いていたように見えるが、それでも政情が不安定なバーレーンでグランプリを開催することに対して、安全面で懸念している人々がいたことも事実だ。エクレストンはバーレーンでの安全性をどのように考えていたのだろうか。

「反体制派の人々が“悪いこと”を企てたり、バーレーンを訪問した人々を攻撃するようなことはまずないと考えている。なぜなら、すでにあらゆる反体制派の人々からの意見を聞いており、彼らがそのようなことをする人々でないことを私は理解しているからだ。ただし、いつの時代にもあることだが、こういった機会を利用しようという人々が常にいることも忘れてはならない。それがもっとも危惧していることだ」

「ただし、私が思うに、この国でいま起きている最大の問題は、一国の政治に口を出したがる一握りの人々が、状況をあまり理解しないまま必要以上に騒ぎ立てているということだ。我々の国(イギリス)でもそうだが、向こう側で起こっていることに関しても、何かというとすぐに『国が悪い』と決めつけたがる。まあ、このような風潮は世界中どこにでもあることだが……」




レース

7/5(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
7/6(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/7(日) 決勝 23:00〜


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7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
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5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
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