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レッドブル・ホンダ分析:赤旗とSCで“プランA”は機能せず。それでも3ストップ戦略を主張したフェルスタッペン
2020年11月30日
F1第15戦バーレーンGPの決勝レースで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を逆転するチャンスは、あった。
その可能性は、レースが3ストップになる展開だった。バーレーンGPのレースがタイヤに厳しく、過去にも3ストップになったことがある。そして、レッドブル・ホンダ陣営はグランプリ開始前から、それを想定していた節がある。それはレース前の段階で残されたタイヤのセット数に現れていた。
フェルスタッペンがレースで使用できる持ちタイヤは新品ハードが2セット、中古ミディアムが2セット、中古ソフトが2セットの合計6セット。これに対して、ハミルトンはハードが1セット、中古ミディアムが2セット、新品ソフトが1セット、中古ソフトが2セットの合計6セットだった。
この日のレースでソフトを履いたのはカルロス・サインツJr.(マクラーレン)、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)の4人で、いずれも1スティント。しかも、ジョビナッツィとマグヌッセンはレース終盤の53周目のピットインでソフトに交換。つまり、レースではソフトはあまり使い物にはならないタイヤだった。
そうなると、レースで使用する2種類のタイヤはミディアムとハードになる。ハミルトンのミディアムとハードの持ちタイヤは3セット、フェルスタッペンは4セット。つまり、フェルスタッペンは3ストップがプランAだった。そのことはレース後の会見でも認めている。
では、なぜ、そのプランAは機能しなかったのか。それは「赤旗とセーフティーカーが導入されたから」(フェルスタッペン)だった。
ロマン・グロージャン(ハース)の大事故による赤旗によって2周が失われ、3周目から再開されたレースは直後にランス・ストロール(レーシングポイント)の横転事故によってセーフティーカーが8周目まで走行。これにより、「レースは3ストップがメインの戦略ではなくなった」とフェルスタッペンは振り返った。
しかし、それでもフェルスタッペンは、「3ストップにチャレンジしても良かったのではないか」と言う。というのも、フェルスタッペンは3番手以下に25秒の差をつけたレース終盤に3度目のピットストップを行い、2番手のままコースに復帰し、ファステストラップを取りに行ったからだ。
つまり、スタートでハミルトンの前に出られなかった時点で、ハミルトンと同じ2ストップでは勝てないのだから、3ストップにチャレンジしても良かったのではないかというのが、フェルスタッペンの主張だった。レース中の無線でフェルスタッペンが「僕たちは失うものはないんだから」と言ったが、それは決して自暴自棄になっての発言ではなく、「3ストップでも十分2位は確保できるんだから、チャレンジしようよ」という思いが込められていた。
だがチームは保守的な戦略を採った。もちろん、それは99%正しかった戦略だったのかもしれない。しかし、2位になることもまた99%保証されていたレースで、温存していた4セットを使って、1%の可能性に賭けてみる価値はあったとフェルスタッペンが思うのは、レーシングドライバーとして当然の気持ちだろう。
(Masahiro Owari)
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予選 | 結果 / レポート | |
5/26(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |