F1第13戦・ハンガリーGPは24日、70周で決勝レースが行われ、ルノーのフェルナンド・アロンソがポールポジションから独走で優勝。F1史上最年少の初優勝を飾った。
スタートの気温は28度と低いが、路面温度は46度とタイヤにとっては厳しいコンディション。ストレートに3.9メートル/毎分の向かい風が吹いている。
スタートダッシュはポールのアロンソ、3番手のマーク・ウエーバーが良く、イン側グリッドのウイリアムズの2台が大きく遅れ、さらにラルフ・シューマッハーは2コーナーでスピン! トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタはグリッド上でストールし、ピットスタートとなってしまった。
オープニングラップはアロンソがリード、ウエーバーを先頭に、ルーベンス・バリチェロ、キミ・ライコネン、ヤルノ・トゥルーリ、デイビッド・クルサード、ミハエル・シューマッハー、ファン−パブロ・モントーヤと続くが、バリチェロは3周目のシケインでミスし、ライコネン、トゥルーリに抜かれ5位に落ちる。
首位アロンソは序盤から独走態勢を築き、2位ウエーバー以下に5周で12秒もの差をつける。2位ウエーバーとのラップタイム差が約2秒あり、後続がウエーバーに押さえられる格好となってしまった。
アロンソは最速ラップを連発し、13周目にピットイン。3回ピットストップの短い作業だ。ほとんどのマシンが3回ストップを選択した模様。
20周目の1コーナーで、ブレーキングに入ったバリチェロの左サスペンションが突然破損。タイヤが吹っ飛び、バリチェロはバリアに真っ直ぐクラッシュ! しかし、バリチェロにケガはなく、自らコクピットを降りた。
2位ライコネンはアロンソから28秒程度の差で追走。そこから約7秒離れて3位ウエーバー。その6秒後方でトゥルーリをモントーヤが付け狙い、1秒差でミハエルをラルフが追い回す。ラルフは30周目の1コーナーでがミハエルをかわした。
30周を終えて、トップのアロンソが2回目のピットイン。6.9秒。トップのままコースに復帰する。その直後から、ライコネン、モントーヤがファステストラップを出し始め、追い上げ体制に入る。
ハンガリー人として初のF1デビューを果たしたゾイト・バウムガルトナーは、エンジンから白煙を吐きリタイアしてしまった。路面温度は41度と低い。
ミハエル・シューマッハーは、40周目に2回目のピットストップに入る。エンストしかけて10秒8のロスタイムとなった。トゥルーリの後ろ8位のポジションに復帰するが、3ストップだとすると苦しいポジションだ。43周を終えて2ストップの4位クルサードがピットイン。トゥルーリとM.シューマッハーの間に入る。シューマッハーはエンストがなければこの二人の前にいたはずである。
首位アロンソは、残り20周で最後のピットイン。ロスタイム7.7秒でピットオフ。しかし、なんと2ストップかと思われた8位ミハエル・シューマッハーもピットインを行った。続いて5位を走行していたトゥルーリが給油をし、ミハエル・シューマッハーの前に出る。オーダーはアロンソ、ライコネン、モントーヤ、ラルフ、クルサード、ウエーバー、トゥルーリ、M.シューマッハーとなった。首位のアロンソはもうすぐ8位M.シューマッハーを周回遅れにする勢いだ。