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アロンソ「今までのキャリアを悲しむ気持ちはない」。3度目のタイトルへの衰えぬ意欲

2016年8月10日

 マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、これまで何度か3度目のタイトル獲得のチャンスを逃してきたものの、それを気に病んではおらず、ここまで幸運なキャリアを過ごしてきたと語った。


 
 アロンソは、formula1.comのインタビューにおいて、何度かわずかなポイント差で3度目のタイトルを逃したことに心が痛むかと聞かれ、「そんなことはない」と答えた。アロンソは、フェラーリに所属した2010年から2014年の5年間に3回ランキング2位を獲得したが、ついに念願のタイトルには届かないまま、チームを離れた。
 
「キャリアを通してタイトルを争えているのはとてもラッキーだ」とアロンソ。
「もっといいチャンスをつかめたかもしれなかったが、いろいろな理由で実現しなかった」
 
「ファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ、5回のタイトルを獲得できていた可能性がありましたね」とインタビュアーに言われ、アロンソは「そう思う」と答えた。
「一方で、僕のキャリアはカートで終わっていた可能性だってあったんだ。だからすべて完璧だということだよ」
 
「この世界で楽しむには成功するのが一番重要だと思う。他の21人のドライバーと戦い、世界一になるためにここにいるんだからね。表彰台に上り、レースに勝ったり、選手権を獲得したり、そういったことが究極の喜びを味わえる瞬間だ」
 
「一方でF1には他にも楽しめることはある。たとえば、世界中を旅することで、F1の世界にいなければ行くことはなかっただろう国に足を踏み入れることができる。インド、韓国、ロシア、アゼルバイジャンなどだ。このスポーツが与えてくれる、他の素晴らしい作用を僕は楽しんでいる」


 16年のF1キャリアの中で自分に変化はあったかと問われ、「人間は多少なりとも変化するものだ。ドライバーとしてだけでなくね」とアロンソは答えた。
 
「19歳の時と35歳の時とでは、全く違う。周囲との関係もそうだ。家族、友人、チームへのアプローチ、働き方、もちろんメディアに対する対応もだ」
 
「すべてが変わる。ある方向性に変えたいからではなく、人生が人間を変えるんだ。それは避けることができない。いつまでも大人にならないピーターパンの話は、おとぎ話にすぎないよ」
 
 今後F1において成し遂げたいと考えていることは何かと聞かれたアロンソは、3度目のタイトル獲得であると答えた。また、来季のテクニカルレギュレーション変更によって、F1を走る喜びが増すことを楽しみにしているという。
 
「来年新しいレギュレーションが導入されたら、マシンが今よりずっと魅力的になり、速さも増して、興奮が戻ってくると思う」 
「究極の目標は、もう1回タイトルを獲得することだ。そのプロジェクトにおいて努力している」
「今もそれが僕が達成したいと思っている目標なんだ」



(AUTOSPORTweb)




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