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ホンダF1田辺TD初日会見:「首位で初日を滑り出すのは悪くない」今後のセットアップは天候を見ながら決定
2021年8月28日
気温12〜13度、雨が降ったり止んだり、その後は薄日が射したりという典型的なスパウェザーの下で行われた2021年F1第12戦ベルギーGPの初日。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがトップタイムを出したものの、2、3番手につけたメルセデスとはコンマ1秒以内の僅差。しかもフェルスタッペンがソフトタイヤだったのに対し、メルセデス2台はミディアムタイヤでのタイムだった。
それでもホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターは、「初日を首位で滑り出すのは悪くない」とコメント。それよりも前半戦終盤の事故で2基のパワーユニット(PU)を次々に失ったことで、グリッド降格のペナルティ必至となった今後の状況を、より気にしているようだった。
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──不安定な天候が名物と言われるスパ・フランコルシャンですが、いきなりその洗礼を受けた初日でした。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):昨日までは青空が出ていたのが、狙ってきたかのようなスパウェザーでしたね。雨が降ったり止んだり、霧雨になったり、強く降ったり。ただ降り続けることはなくて、FP1はダンプ(ちょい濡れ)状態、FP2の方が走行前の雨が強くて、直前のFIA-F3はかなり降っていました。ですがそれもすぐに止んで、セッション序盤はダンプ、そこからはほぼドライ路面になりました。そんななかでホンダ製パワーユニット搭載の4台は、順調に周回できました。
──FP2の最後にマックス・フェルスタッペンがスピンし、バリアにぶつかりました。
田辺TD:リヤを失ってのスピンでした。現在ダメージの程度を確認中ですが、パワーユニットに関してはデータ上もまったく異常は見られません。車体についても、特に2日目以降の走行に差し障りはないと思います。
──パワーユニットへのダメージの可能性について、もう少し詳しくお願いします。
田辺TD:パワーユニットを車体から下ろした段階で詳細を確認する予定です。ただリヤからぶつかったとはいえ、衝撃の状況などを見るとそんなにひどくない感じです。
──前戦ハンガリーGPでダメージを受けたセルジオ・ペレスには、3基目のパワーユニットが投入されました。
田辺TD:はい。アルファタウリのピエール・ガスリー、角田裕毅選手に対しても、新しいパワーユニットを入れています。フェルスタッペンもイギリスGPでのクラッシュの影響が大きく、そのときのパワーユニットはレースにはこの先使えそうにないです。いろいろと模索中ですが、なんとか修理をして(フリー走行で)走れるかどうかというところです。
ということで、レッドブルの2台はパワーユニットを失ってしまったわけで、ペナルティを受けることになるでしょう。近いうちに後半戦の改訂カレンダーが発表されるはずなので、中止が発表されたばかりの日本GPの代替レースなど、もちろんそれでカレンダーが確定というわけではないですが、どのグランプリでペナルティを受けるのがベストなのか、チームと話し合いながら決めていきたいと思っています。
──アルファタウリはピエール・ガスリーがターボとMGU-H、角田裕毅がMGU-Kと、それぞれ3基目の交換内容が違っています。その理由は?
田辺TD:ドライバーごとの状況に応じて、最適と言われるかたちでの対応です。
──スパは非常にパワーの大小がラップタイムに効く、いわゆるパワー感度の大きいサーキットですが、フェルスタッペンの初日トップタイムに関して田辺TDはどう評価していますか? 今季のレッドブル・ホンダは、たとえば今まで苦手だったバクー(アゼルバイジャン)でもメルセデス以上のパフォーマンスを発揮できているわけですが、スパは名うてのパワーサーキットです。
田辺TD:いつも言ってるように、まだ初日ですからね。これからクルマのセットアップ、ダウンフォースレベルを、ここ(スパ)は特に天候を見ながら決めていきます。とはいえ、首位で初日を滑り出すのは悪くない。それは確かです。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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5/24(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/25(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/26(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |