ホンダはスペインGPに向けたパワーユニットのアップデートにトークンを使用しなかったと報じられている。
ヨーロッパラウンドの初戦スペインGPでマクラーレンとホンダはシャシーとパワーユニット両方に大幅なアップデートを導入すると述べていた。バーレーンGPの際にレーシングディレクターのエリック・ブーリエは、ライバルたちとの差を縮めるためにホンダはトークンの一部を使用するかもしれないと示唆した。
レギュレーションによってF1エンジンマニュファクチャラーが変更を行える範囲はトークン(開発点数)システムによって制限されている。今年に関してはシーズン中にアップデートを行うことも許可された。
しかし英AUTOSPORTは、スペインGPに向けてホンダは信頼性とドライバビリティの向上、コンポーネントの質の改善、エンジンマッピングソフトウエアのアップデートに集中し、トークンは使用しなかったと報じた。
スペインGPを前にホンダF1プロジェクト総責任者、新井康久氏は次のようにコメントしている。
「スペインGPの前に短いインターバルがあったのはホンダにとっていいことでした。最初の4戦で起きたことを冷静に振り返し、うまくやれたこと、やれなかったことを分析し、ヨーロッパラウンドへの準備を整えるいい機会になりました」
「ホンダがスペインでもまた一歩前進できることを期待しています。パワーユニットに関し、ドライバビリティと信頼性の向上につながるアップデートを用意しました」
「マクラーレン側も2週間を有意義に過ごし、スペインにアップデートを持ち込む予定です。これをコース上でテストし、マクラーレン・ホンダのパッケージがどういう走りを見せるのかを確認します」
「チーム全体が一歩踏み出すたびに正しい方向に進んでいくと信じています。今週末もまたさらなる進歩を示せることを期待しています」
各エンジンマニュファクチャラーが現在持つ開発トークン数は、メルセデスが7、フェラーリが10、ルノーが12、ホンダが9となっている。