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レッドブルRB13:ダウンフォース獲得への飽くなき執念が現れた意欲作【2017F1マシン分析】

2017年3月1日

 2017年シーズン、打倒メルセデスの筆頭候補に挙げられているレッドブル。空力回帰とも言える今年の新しい技術規定下で、かつて選手権4連覇を遂げた、あの強かった時代がよみがえるか。


 新車がお披露目となって、まず話題を集めているのがノーズ先端の開口処理だ。吸気ダクトのような形で、前方からの気流をノーズ下に導く。

様々な憶測を呼んでいるRB13のノーズ
様々な憶測を呼んでいるRB13のノーズ


 つまり、フロントウイングのステー間と併せ、フロア下に向かわせる気流のエキストラな入り口とみていい。もしかすると、後方のノーズ裏で待つ“Sダクト”との関連づけもあるのかもしれない。


 Sダクトとは、ノーズ裏に接近したところで一部乱れがちな気流を上面に逃がす処理。フロントバルクヘッドの下位置に開口を設けて、ダクトを介してノーズ上面に排出する。このダクト形状が横からみるとアルファベットのSを描くことから、定着した名称だ。何もレッドブル固有の技術ではなく、始祖は08年のフェラーリ。17年の新車でも、各チームに広く伝播している。


 しかしながら、ノーズ先端の開口はレッドブルRB13が初めてではない。細かい穴を多数まぶすような形で、16年型のウイリアムズが導入していた。


 これをレッドブルは、より採り込める気流量を大きくする広い開口としてきた。このノーズ先端の“突起部”はフロントの衝撃吸収構造であり、そこを中空としながら厳しいクラッシュテストをクリアするのは高き関門だったのではないか。


 ではなぜ、そんな技術リスクをとったのか。これはもう、ダウンフォース獲得への飽くなき執念だ。今年の空力規定変更は、ディフューザー高も拡大が図られた。フロア下を通る気流の出口が大きくなったということだ。それならば、これまで以上に押し込められる空気量は増やしたい。よってノーズの開口で、入り口も拡張された。


 「美しくない」ということで新規定の合意前に反対の立場だったシャークフィンも、しっかりと新車には導入。それが速さにつながるならば、美観をやや損なうこともやむなし。「勝ちに来ている」姿勢は鮮明だ。

RB13のシャークフィン
RB13のシャークフィン


 ブランドネームは今年も「TAGホイヤー」だが、ルノーはパワーユニットを完全刷新。新設計のエンジンと、本人たちが「第2世代」と称するERS(エネルギー回生システム)導入で、先行勢への追撃はなるか。



(Shin Yasui)




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