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【津川哲夫のF1新車初見チェック】光明が見えてきたウイリアムズ。それでも気になるFW43のサスペンション位置と運営面

2020年2月19日

 チーム内の組織変更やドライバー変更など、何かと問題の多かった近年のウイリアムズだが、今シーズンに向けてニューマシンのFW43を発表した。他チーム同様、マシンの方向性は昨年のFW42からの進化型だが、その踏襲型ながらFW43は各部が引き締まった感がある。


 ここ数年、低迷を続けてきた原因の多くはコンセプトのブレが大きかったと考えられる。特にエアロに関しては断固たるコンセプトが見えないまま、目先のトレンドを追って開発変更を繰り返してきたが、昨年後半、ようやく2年ぶりにわずかにパフォーマンスの向上が見られた程度であった。


 昨年のウイリアムズFW42は事実上、2年程遅れのコンセプトによる、開発の方向性が歪んだマシンになってしまった。今年のFW43では、少ないリソースとリーダーシップの欠けたチーム体制ながらも、開発陣が必死にマシンパフォーマンスを向上させようとする努力が伺え、今シーズンに若干の光明が差している。


 昨年のコース上での一番の問題点は、マシンの冷却不足にともなうメルセデスPU(パワーユニット)のオーバーヒート問題があった。ワークス程に大きなトラブルにならなかったのは、カスタマーとしての使用状況がPUに優しかったからだろう。


 今年はこのオーバーヒート対策に向けて、サイドポッドを中心にラジエター類のインターナルエアロを変更し、サイドポッドのリーディングエッジにトレンディな最新デザイン処理を施してきた。

2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』
2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』


 さらに昨年苦しんだフロントアップライトの剛性問題とブレーキの問題にも対処が見える。ただ、ロワアームをアクスルセンターよりも高い位置に設定するデザインはそのまま残されたようだ。


 このアーム周りのエアロも前後サスペンションとともにリファインされ、エンジンカバーと排熱もかなりダイエットに成功しているが、それでもエンジンカバーのボリュームはトップエンドのチームのレベルにはまだ追いついてはいない。


 もともとプライベーターとしての老舗チームでチームとしての潜在ポテンシャル極めて高いはず。人事とリソースの確保等、今シーズンもまたFW43の成果は現場よりもマネジメントの能力にかかっているように見える。

2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』
2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』


2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』
2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』

2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』
2020年型ウイリアムズF1マシン『FW43』


(Tetsuo tsugawa)




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