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【あなたは何しに?】F1デビューを果たしたピエール・ガスリーに両親も応援団を引き連れ大はりきり

2017年10月5日

 マレーシアGPの週末、トロロッソのホスピタリティに賑やかな白人男女の一団がたむろしていた。お揃いの白いポロシャツの胸には、『ピエール・ガスリー』の刺繍が施されている。そう、彼らはガスリーのF1デビューを聞いてはるばるフランスからやって来た応援団なのである。

マレーシアGP ピエール・ガスリーの応援にきた家族&友人たち

 その応援団長ともいうべき女性が、お母さんのパスカルさんだ。 
「F1に出ると聞かされたのが、今週の月曜日。そのニュースを仲間に触れ回ったら、急な誘いにもかかわらず、これだけ集まってくれたの」


 ガスリーは男ばかり5人兄弟(!)の末っ子。今回は三男のローランも同行した。
「こいつだけはゴルフが趣味なんだけど、残りの4人はピエールも含め全員モータースポーツ好きなんだ」と、お父さんのジャンジャックさん。


 彼自身、若い時からツーリグンカーやラリーレースに出場し、耐久レースでは国内選手権を戦ったレーシングドライバーである。9歳の時にカートを与えられたガスリーは、最初から飛び抜けた速さを発揮する子供だったという。


「12歳の時には、もう私が教えることは何もなくなってたね」


 ガスリーはフランス、ノルマンディ地方ルーアンの出身。才能があったのはカートだけではなく、9歳まではサッカーでも非凡さを見せていたという。彼のカーナンバー10は、フォーミュラルノーでタイトルを獲った時のナンバーだけでなく、アイドルだったジネディン・ジダンへのオマージュでもある。


 「ピエールはとにかく負けず嫌いでね」とパスカルさん。
「とにかく何でも一番じゃないと気が済まなくて、だから学校の勉強もすごく頑張ってた。高校まで、ずっとクラスでトップだったのよ」


 この応援団、実は8月に初来日を果たしている。みんなで茂木のレースを観戦し、そのあと東京や京都観光を楽しんだという。
「ガスリーが2勝目を上げたのは、あなたがたが来てたからだったんですね!」というこちらの外交辞令を、彼らは実に素直に喜んでくれた。


 マレーシアからそのまま鈴鹿に行くのかと訊くと、「残念ながら、みんなこれ以上仕事が休めない」とのこと。


「じゃあ、来年の開幕戦メルボルンでぜひ再会しましょう」というと、「いやいや、鈴鹿のあとのオースチン、あそこでぜひ会おうじゃないか」という返事が返って来た。ガスリーのアメリカGP出場、すでに決まってたりして。



(Kunio Shibata)




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