ラルフ・シューマッハーとゲルハルト・ベルガーは、モンツァでBMWのスポーツカー、M3・GTR・GTをドライブするチャンスに恵まれた。
ラルフはF1テストの合間を縫って元BMWのモータースポーツディレクター、ベルガーと合流、450bhpのスポーツカーをドライブした。このスポーツカーは、グランダム・ロレックス・シリーズやその他のスポーツカー耐久レースに登場する。今年BMWモータースポーツは、シュニッツァー・モータースポーツ代表、チャーリー・ラムの指揮の下、ニュルブルクリンクとスパ−フランコルシャンでの24時間イベントにおいて2台のGTカーを走らせる。そのラムもモンツァに姿を現した。
ラルフは身体のコンディションがよくなかったにも関わらず、トータルで37周走り、ドライブを十分に楽しんだ。
「楽しいイベントだった。BMWには感謝しないといけないね」とラルフ。「もちろんF1とは全然違うよ、オープントップじゃないしね。鳥かごの中でドライブしているようだったよ。ヘルメットの下はかなりの暑さだったし。でも今回の周回は間違いなく車のいいアピールになったと思うよ」
昨シーズンいっぱいでBMWモータースポーツの代表という役割から離れたベルガーもかなり熱心だった。
「ツーリングカーでレースしていた頃を思い出したよ。M3・GTRは間違いなくパワフルで速い車だ」とキャリアの初期にBMWツーリングカーチームの一員として過ごしたベルガーは語った。「もちろんF1と比べたらパフォーマンスはまったく違うさ。でも僕はすぐに車に慣れてとても楽しめた。それにパワステだから昔みたいに苦労しなくて済むしね」
この2人がテストドライブするというアイデアは、昨年12月始めにシーフェルトで行なわれたBMWモータースポーツのパーティーで生まれたものだった。
「遅い時間だったと思うけど、ラルフ、ゲルハルト、そして僕の3人は、会場に飾られていたGTRにすごく引き寄せられたんだ」と、BMWモータースポーツのディレクター、マリオ・タイセンはそう明かした。「僕らは夢中になって、2人のドライバーは実際に持ち出して走ってみようという話になったんだ。シュニッツァーのチームマネージャー、チャーリー・ラムもそこにいて、そのアイデアをすぐに現実化させたというわけさ」