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佐藤公哉「純粋に実力を評価するオファーだった」

2013年10月9日

Kojiro Ishii

 今週末のF1日本グランプリにザウバーのリザーブドライバーとして参戦する佐藤公哉は、いつかこの日が来るのを信じていたと、今の心境を明かした。

 ザウバーF1チームは6日、今週11日(水)に鈴鹿サーキットで幕を開けるF1日本グランプリに佐藤公哉をリザーブドライバーとして起用することを正式に発表した。
 佐藤は、ユーロF3やドイツF3などを経て、今季はヨーロッパのAUTO GPにユーロノバ・レーシングから参戦。シーズン序盤からポイントリーダーに立つと、今季最多タイとなる通算5勝を挙げた。惜しくも最終戦でタイトルは逃したものの、堂々の成績でシリーズ2位に輝いている。

 彼は、今年7月にイギリスのシルバーストン・サーキットで行われたF1若手ドライバーテストにザウバーチームから参加。最新型のザウバーC32で初のF1ドライブを経験している。
「まず、貴重なポジションを与えてくれたザウバーF1チームはもちろん、僕のレース活動に対して支援や声援を続けてくれたファンの皆に感謝申し上げる」と佐藤。
「7月にイギリス・シルバーストンで実施されたヤング・ドライバー・トレーニング・テストでは、シーズン途中の非常に大事な時期にもかかわらず、最新型F1マシンを丸一日にわたって走らせる機会に恵まれた。初めてのF1マシンは驚きの連続だったが、同時にかなりの手応えを感じていた」

 佐藤は、日本GPでのリザーブドライバー就任がザウバー側からのオファーだったと語っている。
「今回はザウバーF1チームから僕のマネジメントチームを通じてオファーをいただき、とくに条件もなく純粋に僕の実力を評価してくれる内容だったので、喜んで受けた。カート時代に僕は、ホンダと鈴鹿サーキットが主宰するレーシングスクールで5年間にわたり学んだ。リザーブドライバーとはいえ、縁のあるサーキットでザウバーF1チームの正式なメンバーに名を連ねることができて誇りに思う」

「いつかこの日が来ると信じていたが、やはり実際にその立場に就くと嬉しいものだ。もちろん、これは僕にとって通過点に過ぎない。近い将来、必ずレギュラードライバーの座を手にできるよう、精進と研鑽を重ねるつもりだ。最後になったが、F1日本GPでザウバーF1チームが素晴らしい成績を残すことを願っている」

 ザウバーは今回、10月18日にイタリア・バイラーノで実施されるチームのストレートラインテストに佐藤を起用することもあわせて発表している。




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