最新記事
- 接触リタイアにノリス「あれ以上どうしようも...
- 2年ぶり、2勝目のラッセル「信じられない! ...
- 優勝を失う手痛い接触「奇妙な動きに見えた。...
- 角田裕毅、戦略はまらずペースも不足「第3ス...
- レッドブル&HRC密着:ブレーキング中の移動...
- 【角田裕毅F1第11戦分析】コース内外のミスと...
- 【F1第11戦決勝の要点】無意味なバトルを繰り...
- 【ポイントランキング】2024年F1第11戦オース...
- 【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGP決勝
- ラッセルが2年ぶりの美酒。首位を争うフェル...
- 内紛とライバルの追い上げに揺れるレッドブル...
- スプリント決勝、予選と苦戦が続くルクレール...
F1技術解説バーレーンGP編(1):新規定で一際遅くなったアストンマーティンとメルセデスの対策
2021年4月14日
2021年F1バーレーンGPで走行した各チームのマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、開幕戦で明らかになった変更点を解説した。第1回では、規則変更が不利に働いたといわれるアストンマーティンがフロアに施した対策を紹介する(全2回)。
────────────────────────────────
開幕戦バーレーンGPと昨年終盤の同GPの予選タイムを比較すると、全車が遅くなっているのがわかる。ダウンフォース削減を目的にした技術レギュレーション変更が、しっかり効果を発揮しているということだ。
ただし規約変更の影響は、チームによって著しい差が見られる。以下は2020年と2021年のバーレーンGPの予選タイムを各チームごとに比較したもので、白抜きの数字は去年の予選とのタイム差だ。たとえばメルセデスとアストンマーティンは、他に比べてコンマ7秒以上も遅くなっている。この2チームはいずれもローレーキ・コンセプトのマシンであり、フロア後端の面積が縮小したことで、去年までのような高効率の空力性能を発揮できていないと思われる。
そのためアストンマーティンは開幕戦用に、直前のバーレーンテストとは違う仕様のフロアを緊急投入した。新仕様では、規定よりも前の部分からフロアの幅を狭くする代わりに、直線化しているのがわかる。(黄色矢印と実線参照)
フロアの面積が小さくなればさらにダウンフォースが減るはずで、一見奇妙な解決策である。アストンマーティンの技術陣はどうやら、渦流がより起きやすいフロア形状にすることで、フロア下面への乱流の流入を防ぐことに主眼を置いたようだ。
一方でフロア上のデフレクターは数を増やしている(赤矢印参照)。こちらも乱流がフロア下へ入り込むことを防ぐための処理であろう。さらにリヤタイヤのすぐ前には、メルセデスが先鞭をつけた箱型のデフレクターも取り付けられている。
アストンマーティンが開幕戦用に急遽新パーツを投入したのに対し、メルセデスに目立った新仕様は見られなかった。車高や足回り調整などのセッティング変更で、対処しようとしたようだ。
(第2回に続く)
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫 / autosport web)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |