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【小松礼雄のF1本音コラム】好結果残すも、不満もたまった3連戦。見えてきたドライバーふたりの課題

2018年7月20日

 現役日本人F1エンジニアとして、ハースF1でチーフを務める小松礼雄エンジニア。F1速報サイトで好評連載中のコラム、今回はF1第8戦フランスGP〜第10戦イギリスGPまでの3連戦を一挙ふり返り。現在のF1で起きている真相と、現場エンジニアの本音を読者のみなさまにお届けします。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 F1史上初の3連戦が終わりました。カナダGPで投入したアップデートの効果がうまく発揮され、3レースを通してマシンのパフォーマンスはとても良かったです。トップ3チームを除くと、3戦すべてでQ3に2台進出しているのは僕らだけなので、ようやく中団グループのトップに立てたのではないかなと思っています。

 今のマシンで“普通”に予選と決勝を走ることができれば7、8位でフィニッシュすることは十分に可能です。フランスGPでもケビン(・マグヌッセン)が6位でフィニッシュしていますが、それをやっとチームとして2台で実践できたのがオーストリアGPです。

 予選でロマン(・グロージャン)がレッドブルの(ダニエル・)リカルドを抑えて6番手を獲得したのにはさすがに驚きましたけど、ケビンもマシンの実力どおりの速さを発揮して8番手に入りました。

 そして、レースではフェラーリ、メルセデス、レッドブルと勝負するのはさすがに無理ですが、それ以外のチームには迫られることなく淡々と走り、(ルイス・)ハミルトン、(バルテリ・)ボッタス、リカルドのリタイアが重なって、4、5位ダブル入賞という素晴らしい結果に終わったわけです。

 でも、今のハースのマシンを持ってすれば、この結果をつねに出していなければいけないんです。ですから、やっと今季9戦目で出すべき結果を出せてホットしました。もちろん、とてもうれしかったですけど、ようやくやるべきことができたという気持ちが強かったです。

 このまま波に乗っていきたいところでしたが、イギリスGPではロマンがFP1でいきなりクラッシュ。ダメージが大きく、シャシー交換となってしまったのでFP1の残り時間とFP2を、ケビン1台で走らないといけなくなりました。

 当然、予定どおりのプログラムをすべてケビンだけでこなすことはできないので、クルマのセットアップの煮詰めやタイヤの使い方などやりきれないことが結構残ってしまいました。

 それでも金曜の夜に見直して、FP3でちょっと実験をして、少なくとも方向性が確実に見えたので、予選でさらに修正をかけて、なんとか7、8番手を獲得することができました。たとえ出だしが悪くても、居るべき場所までマシンを持ってこられたのは、チーム力が成長している証だと思うので、それ自体は良かったです。

 しかし、決勝では予想だにしなかった出来事が待ち受けていました。スタート後のターン3への進入でフロントをロックアップしたロマンが、なんとチームメイトのケビンに突っ込んでいったんです……。絶対にやってはいけない、あり得ないミスでした。

 繰り返しになりますが、我々のチャレンジは中団グループのトップに立つことで、今のマシンが速いことはドライバー達も十分に理解しているわけです。だから、1周目はポジションをキープしてマシンやタイヤを傷めることなく、7、8番手で戻ってくればいいんです。

 ですから、ロックアップしてチームメイトに突っ込んでしまうようなリスクを冒す必要性はまったくないんです。もちろん、同じ場所でフェラーリのキミ(ライコネン)もフロントをロックアップしていましたから、あの場所はちょっと路面のグリップが低かったわけです。でも、それも含めて上手くやるのが彼らの仕事なので、あまり言い訳にはなりません。

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レース

7/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ハンガリーGP終了時点
1位ルイス・ハミルトン213
2位セバスチャン・ベッテル189
3位キミ・ライコネン146
4位バルテリ・ボッタス132
5位ダニエル・リカルド118
6位マックス・フェルスタッペン105
7位ニコ・ヒュルケンベルグ52
8位ケビン・マグヌッセン45
9位フェルナンド・アロンソ44
10位セルジオ・ペレス30

チームランキング

※ハンガリーGP終了時点
1位メルセデス345
2位フェラーリ335
3位レッドブル223
4位ルノー82
5位ハース66
6位フォース・インディア59
7位マクラーレン52
8位トロロッソ28
9位ザウバー18
10位ウイリアムズ4

レースカレンダー

2018年F1カレンダー
第12戦ハンガリーGP 7/29
第13戦ベルギーGP 8/26
第14戦イタリアGP 9/2
第15戦シンガポールGP 9/16
第16戦ロシアGP 9/30
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