昨年日本GPで重傷を負ったジュール・ビアンキが療養中の病院で亡くなったことを家族が発表した。家族は深い悲しみを語ると共に、病院関係者、友人、ファンに対する感謝の気持ちを述べている。
マルシャのビアンキは2014年雨の鈴鹿でコースアウトしてクラッシュ、頭部に重傷を負い、意識がないままフランスの病院で入院していた。
今月中旬、父親のフィリップ・ビアンキは容体に改善が見られないと明かし「事故の2、3カ月後に比べると希望を持ちづらくなっている」と苦しい胸の内を話していた。
それから数日後の18日深夜(フランス時間)、家族はビアンキが亡くなったことを発表した。
「ジュール・ビアンキの両親、フィリップとクリスティン、兄弟姉妹のトムとメラニーはジュールが昨夜ニースの大学中央病院(CHU)において亡くなったことを深い悲しみと共にお知らせいたします」と家族による声明には記されている。
「ジュールは2014年10月5日、日本GPが開催されていた鈴鹿サーキットでアクシデントに見舞われた後、同病院に入院していました」
「ジュールは常にそうしてきたように、この状況においても最後の最後まで闘い抜きました。ですが今日、彼の闘いは終わりを迎えました」
「私たちは言葉で表せないような強い痛みを感じています。愛情深く献身的にジュールの治療に当たってくださったニースCHUの医療スタッフの皆様に感謝したいと思います。また、事故直後に治療を行ってくださった三重県立総合医療センターの皆様、この数カ月に彼のケアにあたってくださった他の医師の方々にも感謝いたします」
「さらに、ジュールの仲間、友人、ファンをはじめとして、この数カ月に彼に対して愛情を示してくださった方々にも感謝します。皆様の愛情は私たちにとって大きな励みになり、この辛い日々を乗り切るための力になりました。皆様からいただいたたくさんのメッセージを読んだり聞いたりすることで、ジュールが世界中の大勢の方々からどれだけ愛されていたかを知りました」
「私たちはジュールの死を受け入れなければならない辛い時期にいます。私たちのプライバシーを尊重してくださるようお願い申し上げます」