ウイリアムズとフェラーリが、バルテリ・ボッタスの移籍に関する契約に合意したと、イタリアの一部メディアが伝えている。
英Sky Sportなど複数の欧州メディアは17日、フェラーリがボッタスの来季オプションを有するウイリアムズの契約を買い取ることで、サー・フランク率いるイギリスチームと合意したという、イタリアのスポーツ紙「Corriere dello Sport(コリエレ・デロ・スポルト)」の報道を引用、一斉に伝えた。
これが事実なら、今年36歳を迎えるライコネンはマラネロの来季構想から外れることになってしまうが、彼のオプション行使期限とされる今月31日(金)までは、ボッタスとの契約も正式に発表されることはないという。
今回、フェラーリはボッタスと5年契約(今年4年目)を結んでいるウイリアムズの契約を1200万ユーロ、日本円で約16億2000万円で買い取ったと報じられている。
F1で最も多額の予算を抱えるイタリアンチームは、今月15日(水)にアメリカの経済誌フォーブスが発表した「世界で最も価値のあるスポーツチーム」のランキングトップ50でF1チームとして唯一、32位(10億3500万ドル/約1284億円)に入っている。(1位はサッカーのスペイン1部リーグ所属レアル・マドリードで32億6000万ドル、約4037億円)
一方、以前からフェラーリが最後のチームになると語っていたライコネンは、このままいけばF1から引退する可能性が高い。2007年チャンピオンのライコネンは、先日GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が世界中のF1ファンを対象に行ったアンケート調査で、堂々の人気トップに輝いている。
仮にボッタスが移籍して空席となったウイリアムズのシートには、元ウイリアムズドライバーで現フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグ、同じくウイリアムズからF1にデビューした現マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトン、昨年テスト兼リザーブドライバーを務めたフェリペ・ナッセらがすでに有力な候補に挙げられている。