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ニューウェイがアストンマーティン時代をスタート。チームが新体制を用意も、フェラーリの介入で初期プラン変更か

2025年3月4日

 2025年3月3日はアストンマーティンF1チームにとって新たな時代の幕開けとなった。エイドリアン・ニューウェイがマネージングテクニカルパートナーとしての新たな職務を開始するために、シルバーストンのファクトリーを訪れたのだ。

 おそらく彼のF1キャリアのなかの最後のチームになるだろうアストンマーティンで、ニューウェイは自身にとって過去45年のなかで最も大きな役割を担うことになる。彼は技術部門を完全に統括する立場であると同時に、チームパートナーとして、技術部門から独立して行動することも可能だ。

 チームオーナーであるローレンス・ストロールは、ニューウェイに、アストンマーティン加入が自分のキャリアにとって正しい選択であると納得させることに成功した。そうして彼が考案した体制は、ピラミッドの頂点にニューウェイが単独で立ち、CEO兼チーム代表にアンディ・コーウェル、チーフテクニカルオフィサーにエンリコ・カルディレを配置するものである。

 コーウェルはレースチームの運営を担い、全体像を監督し、カルディレは技術エリアの実務的な業務を担い、設計チームを指揮する。しかしふたりとも、ニューウェイが示す方向性に従うことが求められる。ニューウェイ自身は、日々の設計プロセスやチーム運営には関与しない。

 ローレンス・ストロールは、誰かがニューウェイを制御することは不可能だと感じ、こういう体制を築いた。F1史上最も大きな成功を収めたエンジニアであるニューウェイは、過去10年にわたってレッドブルで行ってきたのと同じように、自分のペースで創造性を追求し、自分がデザインチームに探究させたいコンセプトをコーウェルとカルディレに伝えることになる。

 レッドブル時代、2022年の技術規則が発表された後、ニューウェイはレッドブルの技術チームに対し、自身の作業をマシンのリヤサスペンションに集中させると伝えた。新レギュレーションの下で最大限のグラウンドエフェクトを得るための鍵はそこにあると、ニューウェイは考えたのだ。そして彼の考えは正しかった。レッドブルRB18のリヤの高さを完璧に制御することで、レッドブルは他のチームよりも多くのダウンフォースを確保し、バウンシングを最小限に抑えることに成功した。そうして、2022年と2023年の完全な支配への布石を打ったわけだ。

 2026年にはF1に新たな技術規則が導入される。ニューウェイはこの数カ月、レギュレーションを細部まで精査し、新世代マシンのパフォーマンスを左右する最重要要素について分析してきた。これから彼は、マシンのその領域に関して最適なソリューションを見つけることに集中し、設計を行う。もちろん今までどおり、手描きで設計図を作り、それをカルディレとコーウェルに引き継ぐ。彼らはデザインおよび開発チームに指示を出し、ニューウェイが生み出したコンセプトを最大限に生かすことを考慮しつつ、AMR26のすべてのその他のパーツを設計することになる。

■カルディレの加入は7月に延期か


 しかしこのプロセスを遅らせる可能性がある厄介な問題が持ち上がったようだ。イタリアの情報筋によると、カルディレは1月中旬に、アストンマーティンでの業務を停止せざるを得なくなったという。元雇用主のフェラーリが、彼のガーデニング休暇は、マラネロに辞表を提出してからちょうど1年後の7月7日まで終了しないと主張したためだ。

 カルディレは今年初めにアストンマーティンでの業務を開始していたが、それを知ったフェラーリ代表フレデリック・バスールは、法務チームに対してフェラーリの権利を守るための対応を指示したという。その結果、今後4カ月、ニューウェイとデザインチームの間で橋渡しをする役割はコーウェルひとりが担う。それは彼らにとってもチーム全体にとっても理想的とはいえない状況である。

(autosport web)


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