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【F1第21戦木曜会見】スプリントは「安全に走る傾向になる」とフェルスタッペン。来季に向け改善策の話し合いに前向き

2022年11月12日

 今季ここまで20戦を戦ってきて、新レギュレーションについて、ドライバーたちはどう思っているのだろう。


Q:今シーズンも終盤となり、あなた方はほぼすべてのサーキットを今季のマシンで走りました。その経験を基に、新レギュレーションについての考えを聞かせてください。
マックス・フェルスタッペン:間違いなく、レース自体はよくなった。でもコースによっては、相変わらずオーバーテイクは難しい。それが規約変更の主な目標だったんだけどね。もちろん、改善できることは常にある。クルマの乗り心地はとても硬くて、今でも跳ねてしまう。でも全体的には、かなりいいルール変更だと思う。


ケビン・マグヌッセン:確かに前のクルマには、ついて行きやすくなった。でもマックスが言うように、コースによっては抜きにくい。というのもスリップストリームの効果が、以前より少なくなっているからなんだ。昨年までのクルマの方が、スリップが効くコースでは、間違いなくオーバーテイクできていたからね。

ケビン・マグヌッセン(ハース)
2022年F1第21戦ブラジルGP ケビン・マグヌッセン(ハース)


エステバン・オコン:いい方向に進んでいると思う。でも確かに、一番の改善ポイントはスリップストリームだね。それと、もうひとつ。新ルールの導入は、マシンごとの性能差を縮めることが大きな目的だったと思うけど、そこはまだまだだ。グリッド最後尾のクルマは、まだトップから離れすぎている。そこが次のステップだろうね。


ランス・ストロール:クルマはかなり重くなってしまった。それと、まだかなり跳ねている。改善されたとはいえ、もっとよくするために考えなければならないことはたくさんあるね。


ピエール・ガスリー:全体的にはポジティブな方向だと思うけど、一方で今年の表彰台を見ると、トップ3チームの6人を除くと、ランド(・ノリス)が1回表彰台に上がっただけだ。もう少し上位の順位がバラエティに富んでいて、中盤のチームにも表彰台を争うチャンスがあるんじゃないかと期待していたんだけどね。この先2、3年の間に、より多くのチームが表彰台を争うようになることを期待しているよ。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
2022年F1第21戦ブラジルGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)


 そして今週末のサンパウロGPは、今季3回目のスプリントだ。エミリア・ロマーニャとオーストリアの過去2回のスプリントでは、マックス・フェルスタッペンがポールポジション、スプリントでの勝利と、ほぼパーフェクトの結果を出してきた。にもかかわらず彼自身は、このフォーマットが好きではないという。


Q:あなたはレースが好きで、勝つのが好きで、今年の2回のスプリントでは特に好結果を出している。でも実はスプリントが、あまり好きではないとか。それについて、もう少し詳しく聞かせてください。
フェルスタッペン:正直なところ、あまり好きじゃない。レースをしていないような気がするからなんだ。スプリントはピットストップがないので、長持ちするタイヤを履くだけだ。しかも今季のマシンの場合、オーバーテイクはあまり見かけない。戦略的な面白さもなければ、抜きつ抜かれつもない。楽しいはずがないよね。少なくとも、僕にはね。ただフリー走行1回だけで、そのまま予選に突入するのは好きだよ。でもスプリントレースはどうしても、リスクを冒さずに安全に走る傾向になってしまうよね。


Q:ではスプリントのフォーマットを変えることを、他のドライバーと話し合うことは考えていますか? たとえばグリッド順とかを考えない、純粋なスプリントレースにするとか。
フェルスタッペン:それは考えてなかったかも。話し合う価値は、あるかもしれないね。すでに来年は、6回になることが分かっているわけだし。どうしたら、もう少しエキサイティングな形になるのか。仲間と話すべきかもしれない。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)
2022年F1第21戦ブラジルGP FIA会見 左からマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)


 サンパウロに来る前、フェルスタッペンは首都ブラジリアに数日滞在した。ガールフレンドのケリー・ピケはF1世界チャンピオン、ネルソン・ピケの愛娘であり、ピケは現在ブラジリアに住んでいるからだ。


Q:ネルソン・ピケとチャンピオンシップについて話したり、何かヒントを得たりしたのでしょうか?
フェルスタッペン:いや、そんな話はまったくなかったよ。F1について話す必要なんてない。何よりも僕のガールフレンドが、家族に会うことの方が重要だったからね。僕らはヨーロッパに住んでいて、家族と離れていることが多いから、そのための訪問だった。すごくリラックスした日々だったよ。ブラジルはとても美しい国で、北、南、サンパウロ、ブラジリア、あらゆる場所が最高だった。


 フェルスタッペンには、「タイトル防衛の手応えを感じたのは、具体的にいつだったのか」という興味深い質問も出た。


Q:マックス、今年のどの時点で、「チャンピオンが戻ってきた」と思ったのでしょう?
フェルスタッペン:とてもいい質問だね。実は分からないし、覚えていないんだ。イモラの週末は、確かにとてもよかった。(註:第4戦エミリア・ロマーニャGPのこと。開幕3戦でフェラーリに差をつけられていたが、予選、スプリント、決勝レースと、すべてを制して劣勢を跳ね返した)。そこからは、徐々に差を縮めていけたしね。あの時はとにかく、これ以上リタイアはできないという、かなり追い詰められた状況だった。すでに2度も、リタイアしてたしね。あのレースからすぐに、逆転することができた。ただ正直なところ、具体的にどのレースで連覇できると思ったのか、よく覚えていない。でもイモラの週末が、すごく重要だったのは間違いないね。



(取材・まとめ 柴田久仁夫)




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5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
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