最新記事
- 元BAR代表ポロックがF1参戦計画を発表。男女...
- 角田裕毅が期待するマシン改善点「グリップを...
- ポルシェがF1プロジェクトを棚上げと示唆も「...
- マシンコンセプトの判断は知識を総動員して全...
- デ・フリースの豊富な知識と経験から「多くを...
- レッドブルF1代表、予算制限違反による汚名を...
- 【F1第2戦無線レビュー】またも指示が噛み合...
- 【松田次生のF1目線】松田次生のF1目線:低迷マクラーレンは「下位...
- 【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第2回】...
- フリー走行廃止を支持するドメニカリCEO。F1...
- 【全ドライバー独自採点/F1第2戦】フェルス...
- アルファタウリF1が名称変更の可能性。レッド...
【角田裕毅F1第16戦密着】ハミルトンを相手に8周目まで粘るも「十分じゃなかった」と悔しさを滲ませたトルコGP
2021年10月11日
F1第16戦トルコGPのレース後の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、悔しさを体全身から滲ませていた。それは、今年見てきたこれまで15戦とはまったく違うものだった。その悔しさは、レース後の取材の最後に次戦アメリカGPへ向けた抱負を聞いた際の、こんなやりとりからも十分うかがえた。
「もちろんアメリカも全力でいきたいです。でも、いまはまだ気持ちが切り替えられていないので……」
それだけ今日は悔しかったのかと尋ねると、「はい」と言って、その場を後にしたほどだった。
角田がこのレースでここまで悔しい思いをした理由はふたつあった。ひとつはレース序盤のルイス・ハミルトン(メルセデス)とのバトルだ。
レース後の取材で海外のメディアが「ルイスとのバトルは楽しめたか?」と質問すると、角田は「僕にはそれはどうでもいいことです」と言った後、こう続けた。
「僕にとって大切なことは、ホンダのラストイヤーにホンダとレッドブルとマックス(・フェルスタッペン)にチャンピオンを獲ってもらうこと。だから、抜かれないよう全力で戦いました」
8周目まで粘ったことを尋ねられると、「それは決して十分じゃなかった」と悔しがった。
もうひとつの理由は、22周目のスピンだ。その理由を角田はこう説明した。
「ハミルトンとのバトルでかなりタイヤを消耗してしまって、なかなかペースを上げるのが厳しい状態だったのに、プッシュしたらスピンしてしまいました」
8周目にハミルトンにオーバーテイクされた角田は、17周目にカルロス・サインツ(フェラーリ)にも抜かれ、10番手となる。そのため、ペースが落ちたと勘違いしたのだが、実際にペースは落ちておらず、ラップタイムは徐々に上がっていた。しかし、パワーユニットを交換して最後列からスタートしたサインツがあの時点でほかのドライバーより速かっただけだった。
ところが、サインツに抜かれて10番手となった角田は、ポイントを死守しようとさらにペースアップを図ったために足をすくわれてしまった。チーム側がサインツのペースと、そのほかのドライバーのペースを角田に伝え、「このままのペースで走れば、ポイントを十分獲れる」などといったコミュニケーションをとっていれば、角田もあそこで無理はしなかったのではないかと考えると、悔やまれるスピンだった。
しかし、フランツ・トスト代表はこう言う。
「ユウキについては、いいスタートをし、素晴らしいパフォーマンスで長い間ハミルトンを抑え、かなりのラップで8番手を維持してくれた。その後、スピンして14番手に下がってしまったのは残念だが、彼にとっては大きな学習プロセスであり、ウエットで走る機会もそれほどないことから、インターミディエイトがどのように機能するのか、こういったコンディションにおけるクルマの挙動を学習できたことは大きな収穫だと思っている」
確かにトルコGPで角田はつまずいた。しかし、この日のレースでつまずいたのは、角田だけではない。角田に8周目まで抑えられたハミルトンも、レース後は悔しさを滲ませてミックスゾーンにやってきた。大切なことはつまずいたかどうかではなく、どうやって立ち直るか。アメリカGPに期待したい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
3/17(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
3/18(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/19(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | マックス・フェルスタッペン | 44 |
2位 | セルジオ・ペレス | 43 |
3位 | フェルナンド・アロンソ | 30 |
4位 | カルロス・サインツ | 20 |
5位 | ルイス・ハミルトン | 20 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
7位 | ランス・ストロール | 8 |
8位 | シャルル・ルクレール | 6 |
9位 | バルテリ・ボッタス | 4 |
10位 | エステバン・オコン | 4 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 87 |
2位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム | 38 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 38 |
4位 | スクーデリア・フェラーリ | 26 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
6位 | アルファロメオF1チーム・ステーク | 4 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 1 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 1 |
9位 | スクーデリア・アルファタウリ | 0 |
10位 | マクラーレンF1チーム | 0 |

第2戦 | サウジアラビアGP | 3/19 |
第3戦 | オーストラリアGP | 4/2 |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4/30 |
第5戦 | マイアミGP | 5/7 |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/21 |

