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レッドブル・ホンダ密着:最速区間タイムを記録も無念の赤旗。ルクレールに加え、同ペースのボッタスにも警戒が必要

2021年5月23日

「木曜日にかなり苦しんだけど、ファクトリーとここにいる全員が素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、スピードが戻ってきた」というマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、F1第4戦モナコGP土曜日のフリー走行3回目でトップタイムを叩き出して、ポールポジションの手応えを感じつつ、予選に臨むこととなった。


 こうして、開幕から5戦連続でポールポジション争いを演じることとなったフェルスタッペンだが、今回の相手は過去4戦ポール争いを繰り広げたルイス・ハミルトン(メルセデス)とは違い、フェラーリのシャルル・ルクレールとメルセデスのバルテリ・ボッタスとなった。


 Q1でまずトップに立ったのが、ボッタス。2番手はルクレールで、フェルスタッペンは3番手だった。Q2はルクレールがトップに立ち、フェルスタッペンが2番手、ボッタスは3番手で通過した。


 迎えたQ3。1セット目のアタックを終えた時点で、暫定ポールポジションを獲得していたのは1分10秒346を記録したルクレール。フェルスタッペンは0.230秒遅れの2番手。3番手はそのフェルスタッペンから0.025秒差でボッタスが続いた。


 しかし、タイヤを履き替えて臨んだ最後のアタック中に、ルクレールがプール・サイドの出口にあるシケインでクラッシュ。すぐさま赤旗が出されたため、ルクレールの後方でアタックしていたフェルスタッペンとボッタスをはじめ全ドライバーがスローダウンを余儀なくされ、そのまま予選が終了。暫定でポールポジションに立っていたルクレールがそのままポールポジションを獲得することとなった。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2021年F1第5戦モナコGP 予選Q3終盤にクラッシュしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)のマシン


 クリスチャン・ホーナー代表は「最後のアタックでマックスは自己ベストを更新する素晴らしいラップを刻んでいたから、ポールポジションを獲得できなかったことは残念でならない」と悔しがった。


 では、どれくらいフェルスタッペンは最後のアタックで素晴らしいラップを刻んでいたのか。


 フェルスタッペンとルクレールの最後のアタックの途中までのセクタータイムは以下の通りだ(カッコ内は自己ベストに対して+は遅く、-は速いことを示す)。


■シャルル・ルクレール(フェラーリ)
18.644秒(+0.032秒)〜33.083秒(+0.1秒)〜クラッシュ


■マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
18.438秒(−0.034秒)〜赤旗により中断


 フェルスタッペンのセクター1の18.438秒は、ルクレールの自己ベストである18.612秒を上回っていただけでなく、全体でも最速の区間タイムだっただけに、ホーナーが悔しがるのも当然だろう。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


 しかし、このフェルスタッペンとほぼ同じペースの18.489秒でセクター1を通過していたのがボッタスだった。もし、ルクレールがクラッシュして赤旗を出していなければ、ポールポジションはフェルスタッペンとボッタスが僅差で争っていただろうと思われる。


 したがって、実際にはメルセデスとボッタスのペースも侮れず、フェルスタッペンとレッドブル・ホンダ陣営は日曜日のレースではポールポジションからスタートするルクレールだけでなく、3番手のボッタスにも十分に注意する必要がある。おそらくメルセデス陣営はフェルスタッペンに対して積極的にアンダーカットを仕掛けてくるはずだ。逆に予選で7番手に沈んだハミルトンに対しては、オーバーカットを行ってくるだろう。それにレッドブル・ホンダがどう対応するか。


 モナコの78周は、チャンピオンシップを占ううえで、重要な一戦となることは間違いない。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2021年F1第5戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第5戦モナコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)



(Masahiro Owari)


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