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マクラーレン・ホンダ甘口コラム スペイン編:PUの大きなステップアップで戦える態勢に

2017年5月22日

 これによって、シフトアップも振動に悩まされることなく、一番良いベストなタイミングでできるようになった。このドライバビリティの向上が、フェルナンド・アロンソの今シーズン初の予選Q3進出に大きく貢献したことは言うまでもない。またレースでも序盤はグロージャン、中盤はトロロッソよりもペースは速かった。

 そのアロンソのエンジンに金曜日のフリー走行でトラブルを出したことは残念だが、それ以降はセッション中にマシンが走行できなくなるというトラブルは起こさなかった。ただし、決してトラブルフリーだったわけではない。予選のQ1の最後にストフェル・バンドーンが車検室に呼ばれた際、電気系に問題があり、予選後にバンドーンのパワーユニットのみ、ESとCEを新品にした。

 トラブルが出たことは残念だが、そのトラブルをレース前に事前に察知し、交換することでレース中のトラブルを未然に防いだことは評価される。スペインGPではメルセデスAMGはボッタスのパワーユニットに、フェラーリはベッテルのパワーユニットに問題を起こしていたが、彼らも問題は予選やレースまで引きずることはなかった。

 スペインGPは開幕4戦に比べると、とても落ち着いた戦いができていたように思う。ポイントは獲得できなかったが、流れを変えるグランプリになっていたことは確か。モナコGPに期待がかかる。

(Masahiro Owari)





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