FIA、F1ドライバーの下着を取り締まりへ。火災時に重い火傷につながる危険性を指摘
2022年4月12日
F1第3戦オーストラリアGPの金曜日のドライバーズブリーフィングで、FIAの共同レースディレクターを務めるニールス・ヴィティヒはドライバーたちに対し、FIAの国際スポーツ法典(ISC)に準拠しない合成繊維の下着を着用することの危険性を喚起した。
火災時に、レーシングスーツの下にナイロンやアクリル、ポリエステルなどの生地を着用していると、着火した場合にそれらが溶けて非常に重い火傷の原因になることがある。FIAの国際モータースポーツ競技規則の付属書Lによると、ドライバーはFIAの基準により承認されたオーバーオール、長袖・長ズボンのアンダーウェア、バラクラバ、ソックス、シューズ、グローブを着用しなければならない。
2018年にはプンタ・デル・エステで、アウディのフォーミュラEワークスドライバーのルーカス・ディ・グラッシが、国際スポーツ法典に準拠していない下着を着用したことで1万ユーロ(約136万円)の罰金を科された。
なおFIAは今後、ドライバーが規則に従っていることを確認するために時折チェックを行う予定だが、猶予期間を設けるため、短期的にはドライバーがペナルティや罰金を科されないことが保証されるようだ。
FIAが一見それほど重要ではないようないくつかの規則を、より厳格に施行することに決めたのは明らかだ。木曜日にヴィティヒは、ドライバーはコース上でジュエリーを着用することが固く禁じられていることを念押しするための通知を送った。
金曜日のドライバーズブリーフィングで下着の件が取り上げられたことについて、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「楽しいドライバーズブリーフィングだった」と冗談めかして語っている。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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