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フェルスタッペンが独走ポール・トゥ・ウイン。ホンダ、1991年以来の4連勝&角田3度目入賞【決勝レポート/F1第8戦】
2021年6月28日
6月27日現地時間15時、2021年F1第8戦シュタイアーマルクGP決勝がオーストリアのレッドブルリンクで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝を飾った。
雨が懸念されたものの朝から降雨はなく、降水確率も下がっていって気温は26度、路面温度は52度という暑いコンディションで決勝のスタートを迎えた。
FP2のピットレーンでのスピンに対して3グリッド降格ペナルティを科されたバルテリ・ボッタス(メルセデス)は5番グリッド、Q3でのボッタスに対する走路妨害で3グリッド降格ペナルティを科された角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は11番グリッドからのスタートとなった。
Q3進出勢のうちフェルスタッペンとメルセデスAMGの2台はQ2通過時のミディアムタイヤ、それ以外はソフトタイヤ、そして予選11番手のジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)以下はハードタイヤを履いたキミ・ライコネン(アルファロメオ)以外の全車が新品のミディアムを履いてスタートに臨んだ。
スタートでポールポジションのフェルスタッペンがすぐにルイス・ハミルトン(メルセデス)の前を抑え、後方ではセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がランド・ノリス(マクラーレン)のインを伺うもののポジションを守る。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はターン1の先でシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触して左リヤタイヤがパンクし、集団に飲み込まれてターン3でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触してさらに後退。ルクレールは右フロントウイングを傷めてピットイン。ここに巻き込まれたニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)も右リヤを壊してピットイン。ガスリーも左リヤサスペンションを壊してピットに戻りリタイアとなった。
これで順位は首位フェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手ノリス、4番手ペレス、5番手ボッタス、6番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、7番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8番手ラッセル、9番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)、10番手角田、11番手カルロス・サインツ(フェラーリ)という順。ペレスはノリスについていくがなかなかオーバーテイクのチャンスが掴めず、前の2台がじわじわと離れていく。
7周目にパワーが低下したリカルドのペースが大幅に落ち、角田はターン4でパスして9番手へ。サインツ、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ライコネンもこれに続く。しかし翌周にはパワーが戻ってリカルドは13番手に留まる。
フェルスタッペンは2番手ハミルトンを3秒引き離し、10周目のターン3でペレスがインに飛び込んでノリスをパス。この間に2番手ハミルトンからのギャップは9.5秒差となり、ペレスはここからさらにじわじわと離されてしまう。中団グループは15周目あたりから7番手アロンソのペースが落ち始め、15番手ジョビナッツィまで各車が同間隔でトレイン状態になる。上位勢もタイヤのデグラデーションが進みスライド量が増えるが、首位フェルスタッペン以上に2番手ハミルトンの方がペース低下が進んでギャップは4.5秒まで広がる。
23周目にルクレールに追い着かれ抜かれたトレイン最後尾のジョビナッツィがピットインしてハードに交換。25周目のターン4でハミルトンが立ち上がりでリヤをグラベルに落としてスピンしかけるが、なんとかコントロール。それでもハミルトンはタイヤのバイブレーション増加を訴える。
25周目にラッセルがピットインしハードタイヤに交換。しかし右側サイドポッドのニューマチックバルブエア補充作業が必要となり大きくタイムロス。これを見て26周目にペレス、角田がピットイン。ペレスは左リヤの交換に手間取って4.8秒をロスし、翌27周目にピットインしたボッタスが前でコースに復帰する。アロンソ、ベッテルもここでピットインし各車ともハードタイヤに交換し最後まで走り切ることを目指す。
2番手ハミルトンが28周目にピットインし、29周目にフェルスタッペンもこれに反応。順位は入れ替わることなくフェルスタッペンが首位をキープし、ハミルトンは4.5秒後方となった。両者ともにファステストラップを更新しながら走り、ギャップはほとんど変わらない。フェルスタッペンはBBWの違和感を訴えるが、ターン10手前の縁石上でのブレーキング時のみに発生する特殊な問題だとエンジニアが伝える。31周目にノリスがピットインして3番手ボッタス、4番手ペレスの後方で中団トップを維持したまま実質5番手でコースに戻る。
36周目にライコネンとエステバン・オコン(アルピーヌ)がピットインしてそれぞれミディアムとハードに履き替え、37周目にはルクレールが2度目のピットインでミディアムに交換。エンジンの状況が改善しないラッセルはここでピットに戻ってリタイアを選択した。
42周目にサインツとリカルドがようやくピットストップを行い、サインツはアロンソの直前でコースに戻って7番手をキープ。45周目にはストロールもターン3から4で抜いて6番手に上がった。リカルドはオコンの後方15番手でコースに戻る。
角田は48周目のターン3でアロンソのインに飛び込もうとするが、アロンソがブロックしてあわや接触という場面に。50周目のターン3でロックアップしたベッテルに対し、ルクレールはターン4までに抜き去って角田の1.1秒後方に追い着いてくる。ルクレールは54周目のターン4でアウトに並びかけるが、角田も必死にインを守ってルクレールはロックアップ。しかし55周目のターン4立ち上がりで抜かれて角田は10番手に後退する。ルクレールは56周目にすぐにアロンソをターン4で、60周目にはストロールをターン3で抜いて7番手まで挽回してみせた。角田の後方ではベッテルがペースを落とし、ライコネンが68周目のターン3でパスして11番手へ。
フリーストップが可能なペレスは54周目にピットインしてミディアムタイヤに履き替え、56周目にファステストラップを記録。さらにここから14秒前方のボッタスを追いかけて捕まえようとトライする。
ハミルトンはタイヤにブリスターが発生してペースを落とし、首位フェルスタッペンはじわじわとギャップを広げて10秒以上先行する。3番手ボッタスも右リヤタイヤにブリスターが発生し、4番手ペレスは1周0.8〜1秒速いペースで追いかける。
5番手ノリス、6番手・7番手のフェラーリ勢は単独走行で、8番手ストロールから13番手リカルドまでがトレイン状態。ペースが上がらないハミルトンは一度は周回遅れとなったサインツを先行させ、69周目にピットインしてソフトに交換しファステストラップを狙う。
結果としてフェルスタッペンは2位以下を大きく引き離して独走優勝で今季4勝目。レッドブル・ホンダはこれで4連勝を飾ることとなった。ハミルトンは最終ラップにアタックをし1分7秒058のファステストラップを記録し、2位18ポイントと1ポイントを持ち帰った。ペレスは0.527秒届かず4位でボッタスが3位を守り切った。
5位ノリス、6位サインツ、7位ルクレール、8位ストロール、9位アロンソ、角田はアロンソを追い詰めたものの0.675秒届かず10位に終わった。
(Mineoki Yoneya)
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予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |