F速

  • 会員登録
  • ログイン

フェラーリF1代表、遅すぎたルクレールへの無線は「いい指示ではなかった」と認めるも“大きな問題”ではないと重視せず

2023年3月24日

 フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1第2戦サウジアラビアGPでシャルル・ルクレールと彼のレースエンジニアとの間で生じたミスコミュニケーションについて対処すると述べており、「あれはいい指示ではなかった」と認めている。


 サウジアラビアGPの決勝レースで、ルクレールは第1スティントでの力強い走りによって、16周目に行った唯一のピットストップでルイス・ハミルトン(メルセデス)をアンダーカットし、12番グリッドから5番手まで順位を上げた。しかしながらハミルトンはその2周後にセーフティカーが導入された際にタイヤ交換を行い、極めて重要なことにこの時点で7番手だったルクレールの前に出てきた。


 リスタートに先立って、ルクレールはレースエンジニアのシャビエル・マルコス・パドロスから次のように伝えられた。


「ハミルトンがピットに入ったので、セーフティカーライン1からプッシュしよう」


 苛立っていたルクレールはその指示に驚き、「シャビ、それはもっと早く言うべきだ!」とすぐに言い返した。


「状況はクリアで、僕たちは誰とも争っていないと思っていた」と、ルクレールは後に説明した。


「だから少し間隔を空けて、(リスタート前に)タイヤをプッシュしようとしていた」


「そうしたら、1コーナーの手前だったと思うけれど、シャビが僕たちはハミルトンと争っているから、デルタ(差)の限界のところで走るのでは遅すぎると言ってきた」

2023年F1第2戦サルイス・ハミルトン(メルセデス)ウジアラビアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2023年F1第2戦サウジアラビアGP SC中にタイヤ交換を行ったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の前である6番手でコースに復帰した


 ルクレールは、僚友カルロス・サインツのひとつ下の7位でレースを終えたが、ふたりともハードタイヤでペースを発揮するのに苦戦した。レース後にバスールは、ルクレールのストラテジストは「いい指示」を出さなかったと認めたが、このミスの重要性は最小限だと評価した。


「あれはいい指示ではなかった」とバスールはメディアに語った。


「これは大きな問題ではなく、我々の側で焦点を置くのは間違いだと考えている」


「その詳細について話すことは控えたい。あれはミスコミュニケーションであり、正すために話をしなければならないだろう。週末を通して一番の問題だったわけではない」


 大局的に見れば、このミスコミュニケーションによるエラーは確かに小さな問題であり、フェラーリのパフォーマンス不振とレッドブルとの差の方がチームにとってはるかに大きな懸念事項だ。バスールは、チームは冷静に自分たちのことに集中していくと述べている。


「ギャップのことや、ギャップを縮められるだろうかと考えたりすることは、正しい姿勢とは言えないと思う。我々自身のことに集中しなければならない。我々の弱点についてはわかっており、その点を改善しなければならないということだ」


「妥当なステップを踏めば、結果はそのうちわかることだ。しかし将来の可能性や開発などについて考え始めたら、それは道を外していると思う」


「改善しなければならないことはわかっているし、そうすることが我々のスポーツのDNAだと考えている」


「現状のDNAによることだけではない。作業をしなければならないことは認識しているし、今後も継続していく。明日の朝から私がオフィスで猛烈に仕事を推し進めることは確かだ」

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第2戦サウジアラビアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

6/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号